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社長&顧問ブログ

2020.6.25

緊急事態における規則とは

高光産業株式会社 妹尾八郎です。

 

昨日からの続きです

 

昨日までは

ファミリーレストランのモーニングメニューを

顧客のニーズに合ったように選べるように提案した話でした。

 

人間はどうしても前例を重視して

新しい事に取り組むことを嫌がる傾向にあるのかと思ってしまいます。

前例がない事が突然起きたり 従来のマニュアルや規則があると

なかなかそれを改善しようとしないのです。

 

今回のコロナ禍みたいな大きな出来事がおきると

慌てて社内のルールを見直すと言うように

何か外からの圧がかからないと動きにくいのですね

 

 

それで 昨日からの続きの話です

かれこれ数十年前の話ですが

福岡の中心地で飲食店の火事が起きたのです

そこで 消防車が多く駆け付け 反対側にある 旧福岡県庁の敷地に

集結し

敷地内にある 消火栓にホースをつないで まさに消火活動を行うと

したその時、

当時の 県庁職員から ストップがかかり

総務課に使用許可を取ってから消火活動をしてくださいと消防隊員に告げたのです。

 

この発言により 消防隊員は消火活動に入る事が出来なかったのです

 

消防隊員からは 目の前が火事で 人の命もかかっている

このまま 火の勢いが増したら 周辺にも燃え移り大変な事になると

怒鳴りつけたのですが

 

職員は 規則ですからの一点張りで消火栓を開かせないのです。

 

その後のやりとりは 詳しくは知りませんが

まもなく 消火活動はすることができて

大火災にまでは燃え広がらなかったようです。

 

この翌日 この出来事が地元新聞にも大きく取り上げられました

 

「消防活動を遅せた県庁の規則」みたいな見出しだったと思います。

 

この職員は 県庁職員です 彼は公務員である以上

県の規則は守らないければならない立場なのです

 

人命がかかっていることは十分承知しているのですが

規則が彼を縛ってしまっていたのです。

 

記事には ここは融通を利かせるべきだが 一方的に この職員を

非難するわけにはいかないとも書いてました

むしろ 緊急事態における規則の取り扱いをはっきりしていなかった

県庁の方に非難が多く出たようです。

 

我々の常識では 緊急事態での消火栓は開放すべきと思いますが

この時の職員の中の常識はいかなることがあろうが

規則は規則で守るべきだと 自分の職責を全うしたのでしょうね

もし 守らなかったことが後で問題になり懲罰でもくらったら大変だと

考えたのでしょう。

 

コロナ禍と同じで普段ではありえない事にも対応する手立ては常に

用意しておく必要があると考えさせられた事件でした。

そして 

この火事の事件の数年後の 昭和49年に

これまた通常の常識では考えられない出来事があり

多くの日本人が驚いた出来事があったのです

 

もう今から 46年も前の話ですので 知っている方も少なくなって

いますが

 

その驚きの出来事とは??

 

明日に続く、、。

 

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