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社長&顧問ブログ

2021.3.27

芝 青松寺にある慰霊碑

高光産業株式会社 妹尾八郎です

昨日からの続きです

 

昨日までは 愛宕神社の話から

隣にある 青松寺の話になりました。

 

何故 私が 青松寺に興味を持ったかと言いますと

昨日も書きましたが 戦争体験がある私の父からの話で

昔 陸軍に勇敢な兵士が居て 難攻不落の敵の陣地を 自らの命を

顧みずに爆弾を抱えて突撃をしたと言う話を聞いていて

子供心に 自らを犠牲にしてでも愛する人が居る日本を守りたいと言う行動に

心を打たれたのです。

 

その 爆弾三勇士の墓が 青松寺にあると知り それが 愛宕神社の隣に

あると耳にしたので

これは 彼らの墓の前で手を合わせて 今ある平和な日本は 皆さま方の犠牲の上に

成り立っているのだと言う感謝の気持ちを伝えたくて

寺の門をくぐったのです。

 

そして そこで お声をかけていると 僧侶が出てきたので

爆弾三勇士の墓に お参りをしたいと告げたのです。

 

私としては そういうお気持ちであるならば どうぞ お詣りしてくださいと

言われるものだと思っていたのですが

 

そこで 言われたのが

「遺族の方ですか?」 と

 

えっ と一瞬思っていた事と違う反応でしたが ここは素直に言わなければ

ならないと思い 国を思う気持ちは彼らと同じだと思うので是非感謝の気持ちを

伝えたいのですと 更に申し上げたのですが

 

僧侶からは 遺族以外の人には見せるわけにはいかないと言われたのです。

 

いまどきですから そういう言葉を言いながらも 中で 彼らの墓を壊すような

不逞の輩のいる可能性があるので

誰でも中に入れると言うわけにはいかないのだろうと思い

僧侶には気持ちだけをお伝えして 帰る事にしたのです。

 

しかし 興味は尽きませんでしたので この寺の事を調べてみますと

他にも 戦時中に起きた有名な事件の兵士の慰霊碑などが沢山あることを知るのです

 

先ず この寺は

曹洞宗・萬年山青松寺と言うのが本当の名前で

太田道灌ゆかり寺院なのです。文明8年(1476)創建と言うのでかなり古い寺院で

江戸時代は長州藩・土佐藩・津和野藩などが

江戸で藩主や家臣が死去した際の菩提寺として利用していたそうです。

 

ここにある慰霊碑で興味を持ったのが

私のブログでも再三書かせて頂きました、昭和20年8月15日に

起きた事件の首謀者の慰霊碑があった事なのです。

そこには

椎崎二郎中佐(陸軍省軍務局軍務課内政班)

畑中健二少佐(陸軍省軍務局軍務課内政班)

古賀秀正少佐(近衛師団参謀)

上原重太郎大尉(陸軍航空士官学校区隊長)

上記四士の名前が載った慰霊碑なのです。

 

ここで 今一度この事件の概要を書かせて頂きます。

 

昭和20年8月14日深夜から8月15日にかけて、宮城(皇居)で一部の陸軍省将校と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件。

日本の降伏を阻止しようと企図した将校達は、8月15日に決起。

午前0時過ぎに玉音放送の録音を終えて宮城を退出しようとしていた下村宏情報局総裁と放送協会職員などの身柄を拘束。

近衛第一師団長森赳中将に面会を強要しクーデターの参加を求めるも決裂し、近衛第一師団長森赳中将と同席していた第二総軍参謀白石通教中佐を殺害。

師団長命令を偽造し近衛歩兵第二連隊を用いて宮城(皇居)を占拠し東部軍管区 にクーデター参加を求めたが、東部軍管区司令部で司令官の田中静壱大将は鎮圧を決定した事件なのです。

経過を見てみますと

昭和20年8月15日

5時半

陸相官邸で阿南惟幾陸軍大臣が自決。

午前11時過ぎ

椎崎中佐と畑中少佐は、皇居前広場(二重橋と坂下門の間の芝生)で自決。

正午

古賀少佐は、玉音放送の放送中に近衛第一師団司令部二階の貴賓室に安置された森師団長の遺骸の前で自決。

上原大尉は、修武台航空神社前で自決

事件鎮圧の功労者だった田中静壱東部軍管区司令官は8月24日に自決しているのです

 

そして この慰霊碑に書かれているのは

 

「大東亜戦争終結に際し 護るべからざる講和条件即ち国体護持の確認こそ日本国民の果たすべき責務なりとし 上記四士は畑中健二主導のもとに近衛師団の決起を策し

大事去るや従容自決す これ宮城事件なり

その孤忠留魂の至誠は神州護持の真髄といふべく

仰いで茲にこれを継述せんとするものなり」

 

です。

改めて 彼らの犠牲の元に成り立っている 平和国家日本を守らなければならないと

思うのでした。

 

さて この寺には まだほかにも興味ある慰霊があります

 

戦争が終わった後 東南アジアで展開していた軍人が

あることを守るために 祖国日本に帰らず そこにとどまった人たちが

いるのです。

 

その涙なくしては語れない物語とは????

 

 

 

それは

 

 

明日に続く、、、。

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