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社長&顧問ブログ

2025.10.12

金時神社

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは 金太郎のモデルの話しでした。

今日は 金太郎を祀っている金時神社の話になります。

 

金時神社は、金太郎のモデルとなった坂田公時を主祭神としてお祀りする神社で、

神奈川県南足柄市の足柄山麓にあります。

 

公時は平安時代の武士で、源頼光の四天王の一人として鬼退治で活躍した人物です。

その幼少期は山で動物たちと暮らしたという伝説があり、

これが昔話「金太郎」として広まりました。

 

神社では、公時を「金時大神」として祀り、

その生き方にあやかる人々が今も多く訪れています。

 

金時神社のご神徳、つまり「おかげ」は、

人としての成長、努力の実り、家族の絆、健康、災難除け

といった人生の根本に関わるものです。

 

まず一つ目のおかげは

「子どもの健やかな成長」です。

金太郎は自然の中でたくましく、素直に育った少年として語られています。

その姿が理想の子ども像とされ、

「心身ともに強く、正直な子に育ってほしい」と願う親たちが参拝に訪れます。

特に端午の節句の時期には、腹掛けを奉納したり熊の絵馬を掛けたりして、

子どもの無病息災と成長を祈ります。

 

金時神社の境内には金太郎像や熊の彫像があり、

参拝者はその力強い姿に元気をもらうといいます。

 

二つ目は「勝負運・出世開運のおかげ」です。

金太郎は山の子でありながら、源頼光に才能を見出されて都に上り、

武士として名を上げました。

この生涯は「努力して夢をつかむ象徴」として崇められています。

仕事で成功したい人、スポーツで結果を出したい人、試験に挑む学生などが、

「正々堂々と努力する者を守る神」として祈願します。

金太郎の力は、ただの怪力ではなく、正直さと誠実さから生まれる“真の力”とされ、

「努力すれば必ず道は開ける」という教えを今に伝えています。

 

三つ目は「子宝・安産・母子円満のおかげ」です。

金時神社では、金太郎の母とされる山姥命も相殿神として祀られています。

山姥は恐ろしい存在として語られることもありますが、

この神社では「自然の恵みと母性を象徴する女神」として敬われています。

そのため、昔から母親たちが「子授け」「安産」「家族円満」を祈って参拝してきました。

母が子を思い、子が母に感謝する“母子信仰”の神社として全国でも珍しく、

境内には「おっぱい絵馬」など母性にまつわる奉納も見られます。

 

四つ目は「健康長寿・登山安全のおかげ」です。

金時神社は金時山の登山口に位置しており、

古くから登山者が「山の神」に安全を祈る場でもあります。

境内には、金太郎が産湯を使ったとされる「金時湧水」や、

熊と相撲を取ったという「手洗水」などの伝承地が点在しています。

これらは自然の力が宿る場所とされ、

湧水を手に取り体に塗ると健康長寿のおかげを授かるといわれています。

登山者やスポーツ愛好者の中には、ここで祈願してから挑戦に臨む人も多く、

「体の健康と心の強さ」を与えてくれる神社として親しまれています。

 

五つ目は「厄除け・災難除けのおかげ」です。

金太郎は鬼退治の英雄であることから、「邪を祓う神」としても信仰されています。

災いを退ける力があるとされ、

厄年の祈祷や交通安全、家内安全のご祈願に訪れる人が絶えません。

境内には「力石」があり、それに手を触れながら願いを唱えると、

迷いや不安を払い、勇気と活力が湧くと伝えられています。

 

このように金時神社のご神徳は、

子どもの成長から人生の成功、家庭の幸せ、健康、厄除けまで幅広く、

人の一生を支えるような「生きる力」を授けてくれるものです。

 

金太郎の強さは、力だけではなく、正直でまっすぐな心の強さを意味しています。

参拝者はその教えにふれ、自分の中の素直さや努力する心を取り戻すのです。

 

金時神社のおかげとは、願いを叶えてもらうことだけでなく、

金太郎のように正直に、感謝の心を忘れず、自然と共に生きる力を得ることなのです。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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