EXECUTIVE BLOG
2023.3.20
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 食糧難の話から
当時の 池田大臣が
「貧乏人は麦を食え」 と発言したことが
大きく新聞に取り上げられ 世間が大騒ぎになったと言う話でした。
新聞の見出しだけでは なんと酷い事を言う大臣だと思われてしまいますが
この言葉の裏には 大きな意味があったのです。
しかし
なぜ池田勇人は批判されてしまったのか???
江戸時代から米を食べられるのは、武士や裕福な家に限られていました。
米は「銀シャリ」と呼ばれ、あこがれのものだったのです。
多くの農家は、作った米は売り、
自分たちは麦やアワ、ヒエといった雑穀を主に食べていたのです。
今では、麦ご飯は健康食品、ダイエット食品として人気ですが、
高度成長以前はできれば白米に憧れ食べたかったのです。
それで今でも、年配の人は麦飯が嫌いな人も多いようです。
池田勇人の答弁は、白米に憧れる国民感情を意識したマスコミによって、
貧困層を侮蔑するかのような発言として切り取られてしまったのです。
ちなみに、白米の「銀シャリ」に対して、
麦飯は「バクシャリ」と言われることがあります。
では 何故白米を銀シャリと呼ぶのかにも興味が湧きますね
銀シャリの言葉が生まれたのは大正から昭和の初期にかけての食糧難の時代でした。
白米が高級贅沢品であった当時に白米を褒めたたえる言葉として生まれた言葉です。
銀色に輝く美しい米として感謝の意でつけられたのが由来だそうです。
かつて日本では、白米は贅沢品で食糧難の時代から主食は玄米でした。
白米が普及してもまだ高額な白米だけを食べることはできずに
玄米ご飯が一般的でした、
玄米を炊くと黒っぽくなります
一方で白米だけを炊き上げると雪のように真っ白です。
この贅沢な白米だけを炊き上げたのを銀シャリと呼んで褒めていたという事になります。
しかし
次に疑問が湧いてきます
銀色に輝いているから 銀シャリと呼ぶのだという事はわかっても
そもそも シャリってなんですか???? と思ってしまいます。
では 何故お米の事をシャリと呼ぶようになったのか???
それは
明日に続く、、、。