EXECUTIVE BLOG
2021.7.31
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは ポツダム宣言が発せられ 広島にも
原爆が投下されてしまい 戦力も殆どなくなる中
日ソ不可侵条約を締結していたソ連が いきなり宣戦布告をして
攻撃を開始したと言う話でした。
それまで 友達だから仲良くしようね と言っていたのに
その友達が大けがをしたのを知っていきなり喧嘩を仕掛けてきたようなものです。
そしてこの事で 和平の仲介役としてソ連にお願いをしようと考えていた
政府軍部は完全に裏切られた格好になってしまったのです。
これを 踏まえて
9日は朝から 最高戦争指導会議を行っていたのですが
外相と陸相の間で激論が交わされました。
外相側からは ここに及んで勝つ見込みがあるのかと問うと
陸相側からは 勝利は確実ではないが敗北必死でも無い
と言う様な応酬が続き 会議は紛糾していたのでした。
そして
この会議の途中に 第二の原子爆弾が長崎に投下されたのでした。
既に日本には戦う余力が殆ど無い中での投下でしたが、
それでも 会議は終戦に向けての話どころか
ポツダム宣言を受諾するのか否かで意見はまとまらなかったのです。
これではもう戦争継続は不可能であるとの大半の意見に対して
阿南陸軍大臣は一人
「かかる事態は十分承知している これに耐えて戦う事が今日の決心である」
との強硬な意見を述べ続けるのでした。
この時 ある閣僚から
「対ソ交渉の失敗の責任と 内閣の意見不統一の点から 内閣は総辞職すべきではないか?」
との意見が出されたのです。
これは 重大発言なのです。
もし 総辞職となれば 新内閣ができて陸軍主導の 戦争継続派の首相が任命されてしまえば
終戦への道は閉ざされてしまうからです
それを聞いた 鈴木首相は はっきりと総辞職はしない。 自分の内閣でケリをつけると
断言したのです。
一方 陸軍内部からは陸相に対して強硬な態度を取るべきだとの突き上げが激しさを
増していたので 陸相は総辞職に賛成するのではと皆が思っていたのですが
彼は総辞職には言及せずに
例え戦争終結になろうとも 国体の存続も不確実のまま無条件降伏をするのは
あまりに無責任でみじめな事であることを
この内閣で主張し続けたのです。
しかし
どれだけ議論しても 意見は平行線で結論が出ないために
鈴木首相は 最高戦争指導会議を御前会議にすることで 聖断を仰ぎ決着に持ち込む
肚を決めたのでした。
そして
八月九日 午後十一時過ぎに
ポツダム宣言受諾をめぐる御前会議が 皇居内の地下防空壕で行われたのでした。
天皇陛下を前にしての議論で いくつの条件をつけての受諾かの議論を
行うのですが
会議は 半々で真っ二つに意見が割れてしまったのです。
午前2時も過ぎて、 全員 結論が出ないまま会議は終わるのであろうと思って
皆が 鈴木首相に注目をしていた時に
鈴木首相が
驚くべき行動を起こすのです
それは
一体何なのか??
日本の行く末を決定することになる
その行為とは????
それは
明日に続く、、、。