EXECUTIVE BLOG
2022.9.18
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは A級戦犯の話でした。
昔 映画で 日本で一番長い日 と言う映画がありました。
最近も リメイク版がありましたので
それをご覧になった方が居るかもしれません
徹底抗戦を貫こうとする 陸軍省の若手将校の 畑中健次少佐が 上官に
対して 無条件降伏を受諾しない事を必死で説く シーンがあるのですが
その場所は 陸軍省にある士官学校大講堂だったのです。
この場所が 戦後 極東軍事裁判の法廷として使われるのですから
何か皮肉さを感じてしまいます。
この場所は 今の市ヶ谷の防衛省がある所です。
映画では 終戦間際に この講堂横の中庭で 膨大な軍事資料を焼くシーンが出てきます
同じ様な光景は ナチスドイツがベルリン陥落間際に大量に焼いていた光景と被ります。
軍事機密を守ると言う意味もありますが 軍の指導部からすれば 後に行われるであろう
勝戦国による裁判において 戦争犯罪人となる証拠を消そうと言う意味合いもあったようです。
殆どの資料が燃やされたために 証拠となる書類が無くなってしまい
米国の検事団が困っていた時に
ある旧軍人で いずれ 何らなかの証言などで 自分が戦争犯罪になるのではと
不安に思っていた人物が 自分の罪を帳消しにしてくれるのであれば
戦争犯罪についての証言を行うと言う事で 米国検事団の前に現れたのです。
後に この人物は 怪物と言われ 多くの軍人の名前を挙げて
有罪へと導かせたのでした。
そして A級戦犯の中の一人で かつてのライバルであった
武藤章戦争開始当時の軍務局長を 死刑になるような証言をしたのです。
この武藤章以外に処刑された人は 位が大将以上の人ばかりでしたから
世間的には驚く判決だったのです。
この男の偽の証言により 武藤章は死刑判決を下されるのですが、
この事で
武藤は[取憑いて狂い死にさせてやる]と恨みを残し処刑場に消えたそうなのです。
そして そう言われた人物は晩年[武藤の幽霊が現れる]と怯え自殺未遂を繰返しましたと
言われています。
他にも多くの恨みを残していたならば、
それこそ 後に武藤章も怨霊と言われたかもしれませんが
この人物のみに対してのみ恨んでいたようです。
で
偽の証言を繰り返したこの男とは???
については
明日に続く、、、。