EXECUTIVE BLOG
2021.1.25
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日までは
いつの間にか 中世のヨーロッパの話になってしまい
貴族は白い鬘を被っていたと言う話でしたが
当時の音楽家も その貴族がパトロンであったために 自分たちも
白い鬘を被っていたのです。
いつの時代でも 権力にすり寄るのが人間の本質でしょうが
それを 良しとしなかった音楽家が ベートーベンだったのです。
貴族の為に音楽を作ると言う常識を打ち破った一人です。
時を同じくして フランスに ナポレオンと言う英雄が現れました
彼も又常識を打ち破った一人だったと思います。
その理由は
ナポレオン以前の戦争は貴族同士の争いがほとんどだったのですが、
貴族たちは自軍の兵士を失いたくないのが本音だったのです。
そのため、お互いの兵士数や陣形を見ただけで、
勝敗を決めてしまうことがあったといわれています。
更に他国から雇った傭兵も多く他人任せ的な戦法だったのです。
それに対して
フランス共和国家を実現させようと、フランス市民自身が銃器を持って
自分の国のために戦うと言う市民たちとはまったく士気が違いました。
それがナポレオン率いるフランス軍が連戦連勝を続けていた理由のひとつと言われていますが、
それ以上に、ナポレオンの天才的非常識的な戦法に勝利の要因があったと思われます。
それは、静的な陣形で対峙し合うのではなく、
わざと戦闘を起こし、両軍を入り乱れさせる状態に好機を見いだすという、
今まで誰も考えなかった奇想天外の戦法だったのです。
どんな先方かと言うと
まず少ない兵力により弱いと見せかけて、
敵の片側から攻め込むのです。
敵は「飛んで火にいる夏の虫」と、一挙に潰してしまおうと向かってくるわけですが、
その結果、敵陣が崩れ、それを見たナポレオンは、主力を中央からぶつけていく戦法で戦うのです。
つまり、わざと戦いを動かし、こちらの勝機に結びつけたのでした。
当時の戦略会議では常識ある将校たちから、
口をそろえて反対された新しい戦法を、
非常識な考えを持ったナポレオンだからこそ実行し、成功したわけです。
そんなナポレオンを、自由平等博愛の理想像として、
一時は大尊敬していた作曲家が、ベートーヴェンだったのです。
彼もまた非常識的発想で作曲を行った人物だったのです。
なんと彼は、当時最高の音楽教育を完璧に叩き込まれているにもかかわらず、
作曲家にとって、世の中に自分の存在感を示す記念すべき交響曲第1番を、
信じられないような不可思議なハーモニーで始めたのです。
https://www.youtube.com/watch?v=MHMnzqjmD_I
美しく理解しやすいハーモニーで曲を始めるのが常識の時代に、
ベートーヴェンは調和や和音名もわからないような出だしで始めたのです。
その後のベートーヴェンは昨日書きましたように、
当初はナポレオンの名前をタイトルにしようとしていた交響曲第3番『英雄』を、
大砲の衝撃音のような一撃を二度演奏して始めてみたり、
交響曲第5番『運命』を有名な「ジャジャジャジャーン」の独特な出だしにしたり、
作曲した9つの交響曲すべてが当時では常識外だったのです。
更に最後の交響曲第9番では、
なんと歌手のソリスト・合唱まで加えてしまいます。
当時の音楽家はきっと皆「そんなのは交響曲ではない」と言ったはずです。
しかしながら、ベートーヴェンのような非常識的な発想が出来る人物により、
その後の音楽が大きく変革し大きく発展することになって行ったのですね。
何度もここで書かさせて頂いているように 関ヶ原の薩摩郡の戦いをはじめ
常識に囚われない発想は大事だと思うのです。
私が取得した30個ほどの特許も非常識な発想から生まれた特許だと
思います。
常識に邪魔されない自由な発想でコロナ禍を生きる術を産み出す必要が今日は
必要だと思います
明日は その非常識な発想で、、
そんなことを???、、
に続きます、、。