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社長&顧問ブログ

2020.3.22

絶対絶命

高光産業株式会社 妹尾八郎です。

 

昨日までは

トヨタの 大野耐一という副社長が 当時

かんばん方式と言う生産の仕組みを作り トヨタを世界的な

企業に押し上げたという話でした

 

それは、当たり前の事を当たり前と思わず

何か 問題が起きた時は 5回何故起きたかを考えるという風土を

作り上げ そこから 改善を繰り返し

トヨタのかんばん方式を完成させていくのでした。

 

経営効率の向上にあたり、企業組織やその運営方法に起因するあらゆる「無駄」を排除し、仕事が効率よく「流れ」で行われるよう「改善」することを考え

メーカーの立場で言えば

「必要とするモノを必要なところに必要なタイミングで生産して商品を供給する」という仕組みを作り上げたのでした。

「いくつつくるのかでなく、いくつ売れるのか」という「消費者からの引き」を前提にする考え方、つまり「後工程引きのモノづくり」を企業経営における永遠の命題として位置付けた考え方を推進したのでした。

 

特に「リードタイム」を短縮することで、

企業のトータルコストを下げ、「無駄」な在庫や経費も削減し、

企業の競争力強化に取り組んだのですね。

 

更にこの考えは

「現地・現物・現実」に基づいた「三現主義」による現場観察力を開発することを重視していました。

 

昭和60年頃

弊社のお客様に この方式を取り入れようとしていた企業がありました。

 

最初はメーカーの工場だけの話と思っていたのですが

このかんばん方式は リードタイムまで短縮していくという発想が根本にありましたので

 

モノ作りだけでなく 物流までに波及するのでした。

私たちの仕事は 物流の受託管理をするのが仕事でしたが

メーカーがこの 思想を取り入れるとなると 三現主義がありますので

地方の物流まで手を加える事になるのでした。

 

これは 物流会社としては 本音で言いますと 物凄く迷惑の話なんです。

現場主義を打ち出しているということは 我々の現場にも手が入るという事なのです

 

そして 必要なものを必要な分だけ作るわけですから 当たり前の話

余分な在庫は持たないのです。

 

我々の仕事は 荷物をお預かりしてなんぼの話ですから 在庫が減るのは

命取りとなるのです。

しかし

当然 在庫も減ってきますし 最終的には 工場からの直送になるかもしれないのです

 

そうなると 会社としては 一大事です

 

売り上げが一気に落ちることになるのです

 

本来であれば 冗談ではないです 協力はできませんと言えば済む話なんですが

 

そこで、ごねていれば 結局契約は解除され 他社に仕事が奪われるかもしれないのです

 

前にここのブログでも書いてますが 関ヶ原の戦いで 絶対絶命の薩摩藩が 敵の真ん中めがけて突破して 薩摩に逃げ帰った話を書きましたが

 

背中を見せて逃げていたのでは その先がないのです。

 

当時会社内でも そんな協力はできない 会社がつぶれますという意見が多々出ましたが

私は そのメーカーに協力をすることにしたのです。

 

周りからは 何故 みすみす 自ら破局するような道を選ぶのかとの意見が

でて 会社を見捨てて出て行く幹部もいました。

 

 

当時 何故 私は このかんばん方式に関する協力を積極的に行う事にしたのか?

 

みすみす 会社を潰す方向だと思われるこの仕組みに協力しようとしたのか??

この話は

 

明日に続く、、。

 高光産業株式会社 公式サイト

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