EXECUTIVE BLOG
2020.6.1
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日までは 大型倉庫がお客様が決まらずに
空になることから
知恵を絞って
何も メーカー商品を預かるのではなく
視点を変えることで 県警交通指導課と契約をして
暴走族の押収車を預かる仕事を始めたり
マリンスポーツの一つである ジェットスキーの保管を
海岸に置くのではなく 陸地の倉庫に保管しメンテナンスを行うと言う
付加価値をつけるビジネスを展開したと言う話でした。
今日の話は 大型倉庫では無く 博多駅近くの保管庫付き事務所が
事務所は使うが 保管庫は必要ないので返すと言われた話になります。
もともと この事務所は そのお客様の要望に沿って建てた物件で
一階を保管庫 二階を事務所として使うと言う契約で
そのような構造の建物を建築したのですが
それを 保管庫は必要ないと返されても なかなか他社にそれだけをお貸しすると
言うことは難しかったのです。
普通の倉庫として使うには 天井も低く 間口も狭いので 配送センターとしての機能は
果たしません。
また 事務所に転用することもコストはかかるし問題でした。
それで この物件をどう活用するかと悩んでいた居た時に
ある時代の流れを感じたのです
それは 水ビジネスでした。
今でこそ コンビニに行けば お茶やミネラル水と言う商品が販売されていますが
数十年前までの常識では お茶や水が商品になるのか? と言われていた時代だったのですが だんだんと当たり前のようにお茶や水が売られる時代へと変わって来ていたのです。
そして それが 更に進化して 水の宅配と言うサービスが始まりだしたのです
それまでの日本人は 水は水道の蛇口を開けば幾らでも使えると言う認識でした
その水をわざわざ買うのかと当初は思われていたサービスも
これからの日本でも主流になると言う話を聞いたのです。
そしてアメリカから来た宅配水の製造方法は 普通の水道水を一旦完全にろ過して
真水に変えてそれにミネラルを加えて飲料水にするのです。
そして それを 各家庭や事務所に配達を行うのですが
この製造工場は いわゆる大型の工場とは違い
使用する住民の近隣で製造して 注文が入ればすぐにお届けできる
機能がなければならかったのです。
だとすると 弊社の保管庫は その宅配水製造にはぴったりの場所にありますし
工場の規模としてもジャストのサイズだったのです。
これを すぐに当時の○○物産系の会社に打診したところ
先様も 九州進出一号工場にしようと言うことになり
そこで 生産を開始することになったのでした
倉庫の中で 商品を作ると言うことは 今までに経験をしたことが無かったのですが
商品に付加価値をつけると言う事では ジェットスキーのメンテナンスを倉庫内で
行うというのと変わりませんので
すぐに 空いている社員を選抜して 宅配水の製造にかかわるようにしたのです
出来た商品はすぐにお客様にお届けしなければなりませんが
もともと配送はお手の物です 難なく仕事をすることが出来たのです。
ただ単に 空きスペースとして 使い勝手が悪い保管庫を 宅配水製造工場に
転用できるのではと知恵を絞った結果 身を結ぶことが出来たのです。
工場が出来た後は 見込んだ通り 日本でも宅配水ブームが起こり
今では 普通に事務所や家庭内でも見ることが出来るほどになってきました。
もしあの時に 宅配水の将来性に気が付かなかったら 知恵を絞らず
ただ うろたえていたら そこには何も産まれなかったとおもいます。
常に常識に囚われず 新しい時代の波を読むことが必要だと感じた
一件でした。
明日は ずっと止まっている
情報協同組合への道に戻ります、。