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社長&顧問ブログ

2022.1.13

アルメニアブランデー続き、

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは アルメニアコニャックの話になっていました。

 

しかし アルメニアは小国でどこにあるかを知っている方も少ないと思います。

又 この国が ワインやブランデーの産地だと知っている方は尚少ないのではと

思います。

因みに アルメニアは 人口300万人ほどらしいのですが 国外には800万人の

アルメニア人が居るそうです

華僑のような存在ですね。

 

今日は 何故 フランスでもないのに コニャックと名のっていたのか??

についてになります

 

正確に言いますと、アルメニア・ブランデーとコニャックは別物なんです。

 

コニャックはフランスのコニャック地方で作られるもので

法律によって定められた規定の中で作られるフランスのブランデーなのです。

 

アルメニア・ブランデーはその名のとおり、

アルメニアで作られるブランデーの総称なのです

フランスのコニャックのように厳格な規定はありませんが、

コニャックに近い製法で作られており、

世界的なブランデーの品質基準からみても

かなり高品質なブランデーとして有名な存在です。

そのため、厳密にはコニャックとは異なるものの、

その品質の高さから

「アルメニア・コニャック」の名称で親しまれていたようです。

 

1800年代にアルメニアで ブランデー会社ができたようなのですが

2人の創設者は、フランスでワイン作りやブランデー作りを学び、

フランスのコニャック作りに用いられている

単式蒸留器による2回蒸留法を初めてアルメニアに持ち込んで、

アルメニアのブランデーに導入したそうです。

しかし

その創設から約20年後、

この会社はロシアの実業家ニコライ・シュストフによって買収されてしまったのです。

アルメニアのブランデーをロシアに広めるべく、

シュストフ氏は当時ロシアでも人気を博していた「コニャック」の名称を用い、

「アルメニア・コニャック」として売り出すことに決めました。

 

そしてその後の1900年に行われた

コニャックのブラインドテイスティングコンテストに

出品したところ、

そこに出品された正真正銘のコニャック達を差し置いて、

何とシュストフ氏のアルメニア・ブランデーが優勝してしまったのです。

 

その時の審査基準がどのようなものだったのか詳細は不明ですが、

コニャック地方で作られたコニャックとは違うブランデーで

こんなに高品質なブランデーが作られるのか、

と当時の審査員はとても驚いたそうです。

 

その後しばらく「アルメニア・コニャック」を名乗っていましたが、

残念ながらそのブランディングを長く続けることはできませんでした。

その数年後、より厳格なコニャックAOCが定められて

アルメニア・コニャックの名前をラベルに記載することが禁じられてしまう事に

なったのです。

 

実は近年、

アルメニア政府から直々に

「アルメニア・コニャック」の表記を許可してほしいという要請が

フランス側に送られたそうです。

しかしながらフランス側はそれを却下して、

現在も

「アルメニア・コニャック」と名乗ったりラベルに表記することは許されず、

「アルメニア・ブランデー」の名前の下商品を展開しています。

 

しかしながらその時の名残りなのか、コニャックへの対抗心なのか、

アルメニア現地ではいまだに

「アルメニア・コニャック」の名で浸透していると

アルメニア大使から聞いた事があります。

 

私もこのブランデーを頂いた事があるのですが

非常に美味しいです。

 

いつの間にか

ワインの話から ブランデーへと逸れてしまいましたが

 

話を戻すと

ソムリエは ワインんを選ぶ人ですが

日本では ワイン以外にも ○○ソムリエとつくものがあります。

 

それで

 

思いついた事があるのですが

 

 

それは

何か?????????

 

 

明日に続く、、、。

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