
EXECUTIVE BLOG
2026.6.12
高光産業株式会社
妹尾八郎です
昨日からの続きです、、。
今日は大きな視点からこの特許を見てみたいと思います。
それは、
「情報管理センターは21世紀の銀行になるのではないか」
という考え方です。
銀行という存在を改めて考えてみましょう。
私たちは給料が振り込まれると銀行へ預けます。
現金を家に置いておくよりも安全だからです。
銀行はお金を預かり、その信用によって社会を支えています。
誰もが、
「銀行があるから安心してお金を預けられる」
と考えています。
では、これからの時代に最も価値があるものは何でしょうか。
私は、
個人情報だと思っています。
住所、氏名、電話番号、メールアドレス
決済情報、購買履歴
趣味嗜好、行動履歴
SNS履歴
これらは現代社会において非常に大きな価値を持っています。
実際に世界の巨大企業は、
石油会社ではありません。
自動車会社でもありません。
利用者の情報を持つ企業が世界を動かしています。
Google、Apple、Meta、Amazon、Microsoft
などがその代表例です。
つまり現代社会では、お金以上に情報が価値を持つ時代
になりつつあるのです。
ところが不思議なことがあります。
お金は銀行に預けるのに、
個人情報は何百社もの企業へバラバラに預けています。
ネット通販で登録する。SNSで登録する。ホテル予約で登録する。
動画サービスで登録する。飲食店アプリで登録する。
気付けば何十社、何百社に個人情報を渡しています。
そして情報漏洩が起きるたびに、
パスワード変更、カード再発行、個人情報流出の心配
を繰り返しています。
私は以前から、これでは非効率ではないかと思っていました。
銀行がお金を一元管理するように、
個人情報も信頼できる機関が管理した方が良いのではないか。
それがこの特許における情報管理センターの考え方です。
利用者は情報管理センターへ一度だけ登録します。
そして各サービスには識別IDだけを利用します。
サービス事業者は必要な情報だけを受け取ります。
本人確認が必要な時だけ確認する。
配送が必要な時だけ住所を利用する。
決済が必要な時だけ決済処理を行う。
つまり、
必要な時だけ、必要な範囲だけ、必要な相手だけ
情報を利用する社会です。
現在は、情報をコピーして配る社会です。
しかし将来は、情報を共有して利用する社会
へ変わるかもしれません。
この違いは非常に大きいのです。
例えば現在の会員登録を考えてみましょう。
新しいサービスを利用するたびに、
名前を書く。住所を書く。電話番号を書く。メールを書く。パスワードを作る。
同じ作業を何度も繰り返しています。
しかし情報管理センターが存在すれば、
利用者は一つのIDを持つだけでよくなります。
まるで銀行口座のようにです。
実は、この考え方は電子商取引だけに限りません。
医療分野でも応用できます。
病院ごとに診療情報を管理するのではなく、本人が管理し必要な病院だけが利用する。
保険分野でも応用できます。
学校でも応用できます。
行政サービスでも応用できます。
不動産契約でも応用できます。
人材紹介でも応用できます。
つまり、「本人が情報の主導権を持つ社会」
が実現できるのです。
私はこの特許の本質は、
通販システム、決済システム、配送システムではないと思っています。
その先にある、「情報流通インフラ」
だと思っています。
インターネットは情報を自由に流通させました。
しかし、その代償として個人情報は様々な場所へ分散しました。
次の時代は、個人情報を守りながら流通させる仕組み
が必要になります。
銀行が経済を支えたように、情報管理センターがデジタル社会を支える。
そんな未来が来るかもしれません。
そして私は、この特許が単なる一つのサービスではなく、
未来の社会基盤の一つになり得る可能性を持っていると考えています。
と言う構想を20年前に思いつき この特許を取得していたのです。