
EXECUTIVE BLOG
2026.7.14
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日は
「神社とお寺は何が違うのでしょうか。」
と言う話でした、、、。
神社は
日本で生まれた神道の世界。
お寺は、
お釈迦様の教えを受け継ぐ仏教の世界。
まったく異なる歴史を持ちながら、
日本人は千年以上もの間、それぞれを大切にし、
お互いを尊重しながら歩んできました。
その姿には、
「違いを認め、調和を大切にする」という、
日本人らしい心が息づいていると思います。
今日は、
神社へ行くと最初に目にする、あの大きな「鳥居」の話に進みます、、、。
神社へお参りに行くと、まず鳥居をくぐります。
私たちは何気なくその下を通っていますが、
「なぜ神社には鳥居があるのでしょうか。」
そう聞かれると、意外に答えられないものです。
鳥居の起源にはいくつかの説があります。
その一つは、
神様が降り立つ場所に鳥がとまるための横木を設けたことから
「鳥居」という名が付いたという説です。
また、
中国やインドなどの門の文化が日本へ伝わり、
日本独自の形へと発展したという説もあります。
はっきりとした起源は今も研究が続いています。
しかし、一つだけ確かなことがあります。
それは、
鳥居が「ここから先は特別な場所ですよ」
という境界を表していることです。
鳥居の向こう側は、神様をお迎えする神聖な空間。
一方、
鳥居のこちら側は、私たちの日常の世界です。
つまり鳥居は、「見えない境界線」を形にしたものなのです。
昔の人は、この境界をとても大切にしていました。
鳥居をくぐる前に立ち止まり、一礼をする。
それは、神様にご挨拶をしているだけではありません。
自分自身の心を整える時間でもあったのです。
考えてみれば、
私たちの日常にも「境界」はあります。
朝、家を出る時。会社へ着いた時。学校へ入る時。
大切な会議の前。誰かと会う前。
その一瞬で気持ちを切り替えることができれば、
その後の行動は大きく変わります。
スポーツ選手が試合前に深呼吸をするように。
演奏家が舞台へ上がる前に静かに目を閉じるように。
一流と呼ばれる人ほど、「心を整える時間」を大切にしています。
鳥居は、まさにその役割を果たしているのです。
「これから神聖な場所へ入らせていただく。」
そんな気持ちで一礼をすると、不思議と心が落ち着いてきます。
忙しかった仕事のこと。人間関係の悩み。焦る気持ち。
そんな雑念を、鳥居の外へそっと置いていく。
そして、澄んだ心で境内へ入る。
これが本来の鳥居の意味なのかもしれません。
昔から「けじめ」という言葉があります。
人生には、気持ちを切り替える場面が数多くあります。
しかし現代は、とても忙しい時代です。
仕事をしながらスマートフォンを見て、食事をしながらメールを読み、
休んでいても頭の中では仕事を考えてしまう。
心を切り替える時間が少なくなっています。
だからこそ、神社の鳥居は、
現代人に大切なことを教えてくれているように思います。
「一度立ち止まりなさい。」
「深呼吸をして心を整えなさい。」
「新しい一歩は、整った心から始まりますよ。」
そんな優しい声が聞こえてくるようです。
私は神社へお参りするたびに、鳥居の前でほんの少し立ち止まります。
深く息を吸い、一礼をしてから境内へ入ります。
すると、不思議と気持ちが落ち着き、
「今日も一日を大切に過ごそう」という前向きな気持ちになります。
鳥居とは、木や石でできた門ではありません。
自分の心を整え、新しい自分へと歩み出すための「心の門」なのです。
皆様も次に神社へ行かれる時には、
ぜひ鳥居の前で少しだけ立ち止まってみてください。
空を見上げ、深呼吸をし、一礼をしてから鳥居をくぐってみてください。
きっと、昨日までと同じ景色なのに、どこか違って見えることでしょう。
そして、
その一歩が、穏やかで感謝に満ちた一日の始まりになるかもしれません。
明日は
鳥居をくぐると、左右で静かに私たちを見守っているアレの話に
続く、、、。