EXECUTIVE BLOG
2019.9.11
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
飛び込み営業を趣味として行っていたこと
しかし 無作為で行っていたために たくさんの過ちを繰り返し
しまいには 危機一髪のところまで遭遇しそうになったりと
後で 思い出せば いろいろあったなと面白話ですみます。
そこで 今回は もう一つのエピソードです
時代は 又遡って 長崎の新人銀行員時代の話です
右も左も分からない土地で
いきなり営業に回されて ついた先輩に どんな営業すれば良いのですか?
と尋ねても それを自分で考えるのが営業だ なんて 突き放されてしまい
いったい どこをどうやって新規を回れば良いかと考えていました。
いきなり ピンポンで 商工中金です なんて言っても
これが 半官半民の金融機関なんてことをなかなか一般の方はご存じなく
かえって 長崎銀行です とか 地元の名前がついてる銀行の方が
地元では馴染もあり訪問しやすいのになんて 愚痴も出ていた時期もありました。
しかし そんな事を言ってる暇はないのです
先ず話を聞いてくれなければ先へ進めません
商工中金を知らない人にとっては ここが金融機関であること
政府系の金融機関ですよ と安心するまで説明しなければなりませんでした。
これでは 時間ばかりかかります
だったら 知っている人のところへ行けば良いではと言うことになりますよね
でも そんな人はすでに 口座をもって取引してますから
もうすでに誰かの担当が付いているわけですから それをひっくり返したりはできません。
商工中金はしってるけど 担当が居ない人を探せばよいのですが
それが 出来りゃ苦労しなよと 言われそうですが
あるんですよ
皆気が付いてなかったのですが
休眠口座と言うのが銀行にはあるのです
長い間 残高がなくて放置されてる口座があるのです
何らかの理由で取引をやめてるのでしょう。
この口座が沢山残っていることに気が付いたのです。
と言うことは
この方々はかつて取引をしたことがあると言うことなので
名前と組織についてはご存知なわけですよね
であれば その説明は不要となります
しかも 長らく放置されてますから 担当者もいないわけです
しかし 何らかの理由で取引をやめられたと言う事ですので
もしかしたら 担当者と喧嘩してやめたとか理由はあるのですが
まず ここに行くのが手っ取り早いと考えた私はそこから訪問開始しました
案の定 相手は名前は憶えていてくれたのです
取引なくなった理由も その時 家を買うとか車を買うとかの理由で
全額解約してたケースが多かったのです。
しかし その後 又預金を開始するのに ちょうど良いタイミングで
地元の銀行が訪問してたので そちらに乗り換えたと言うわけなんです。
あとは その銀行からの 移し替えの営業をすれば良いのですが
これはこれで 一番大変です。
しかし 名前は知ってて中身もご存知なんで まったくのゼロからではないと言う
事で チャンスがあると思い営業をかけていったのですが
そう簡単には行きませんよね
それで 今回使ったある一手。
雨が降る日は 遠くに車を停めて 傘もささずに 訪問すると
お客様は こんな雨の日にずぶぬれになりながらよく来たと
心を攻めて行ったのです
最初は 天気の話とかできますので 相手もだんだん心を開きます
最初の鎧を取ることが肝心なんです。
あとは リウマチのかたの家では 電話当番とか 家事の手伝いとかまで
して まず気にいっていただくことを考えて営業していました。
そのころから 無い知恵を絞りいろいろな手を使って営業したいたんだなと
いまさらながらに思い出すのでした。
と言うことで
続きは いろいろありますが
一旦ここで 飛び込み営業がらみの話はおわり
明日からは
又新しい話題です。