EXECUTIVE BLOG
2023.1.2
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日は元日でした。
今年は更に色んな事に興味を持って 常識に囚われないでおこうと思っています。
そんな中で 昨日神社でお屠蘇を頂きました。
今までは 正月にお屠蘇を頂くのは当たり前と思っていました。
それは 縁起が良いからだという事で頂いていましたが 縁起が良いものであれば
毎日でも頂いた方が良いのでは??とか そもそもいつの時代からあるのか???
と思う方も多いかと思います。
この「屠蘇」という字には「悪鬼を屠り死者を蘇らせる」という意味があるため、
年始に飲むことで1年の邪気を除き、健康でいられると言い伝えられているのです。
中国から伝わって平安時代の貴族が正月に飲むようになり、
その後庶民にも広がったそうなのです。
一年の邪気を除く意味がある為に 正月に頂くのですね、
朝廷が行っていた風習を庶民が見習ったと言うのが始まりのようです。
しかし、お屠蘇はどんな飲み物なのかわからなないですね、
普通の日本酒が入っているのではないか?と私は子供の頃は思っていました。
実はその中身は、“屠蘇散”という数種類の生薬が配合された漢方薬を、お酒やみりんに漬け込んだものなのです。
酒やみりんといった発酵飲料や調味料で作るお屠蘇ですから、
立派な発酵飲料という事になるのです。
その中身ですが
[桂皮](けいひ)
シナモンとしても親しまれています。体内のめぐりをよくするとされ、発汗、解熱、整腸作用などがあります。
[山椒](さんしょう)
さんしょうの実の果皮は香辛料にもなりますが、生薬としても利用されています。健胃作用があります。
[陳皮](ちんぴ)
みかんの皮を乾燥させた生薬。咳を鎮めたり、風邪や冷え性にも作用するとされています。
[桔梗](ききょう)
秋の七草の一つでもあります。根の部分が痰を除いたり、化膿した時の排膿などに用いられます。鎮静・沈痛作用もあります。
[大茴香](だいういきょう)
八角(スターアニス)とも呼ばれ、スパイスとしても知られています。抗菌作用や健胃作用があります。
[丁子](ちょうじ)
体内を温めるとされ、健胃作用や消化促進、食欲増進などによいとされる生薬です。
[浜防風](はまぼうふう)
新芽は刺身のツマにも利用されます。その根は生薬として用いられ、発汗・解熱作用、抗炎症作用があります。
昔は正月ではごちそうを食べすぎてしまいがちだったようです。
そんな正月に飲むお屠蘇に使われている生薬は健胃作用があるものが多いですね、
また、寒い季節なので体を温める生薬も用いられていたのでしょう。
そう考えますと 現代人も食べ過ぎの方も多いですし 夜中まで出歩いて体が冷える方も
多いでしょうから
一年中お屠蘇を飲んでも良いのではと思いますが。
これは 日本の古き良き伝統を守るという事で お正月に頂く事と致します。
このお屠蘇のむ習慣は中国から来たと言われていますが
当の中国人に聞いたところ そんなもの聞いた事もないと言われた事があります。
お屠蘇は本当に中国伝来のものなのか?
だとするといつの時代だったのか?????
は
明日に続く、、、、。