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社長&顧問ブログ

2020.4.13

やってみせ。山本五十六

高光産業株式会社 妹尾八郎です。

 

 

昨日からの続きです。

 

 

昨日までは 新しい物流の仕組みを作るまでの話でした

 

そこに至るまでにも数年かかり

そして その時の取り組みが約40年後の今に活かされ

 

その学んだ事が 後の ITの発想に繋がって行くのですから

 

人生何一つムダが無いと言うのは本当だと感じます。

 

さて

そして今日からの話になるのですが

 

小売店に気に入られ 卸業者を口説き そしてメーカまでも巻き込んでの

仕組みを構築する理論は出来上がったのですが

 

ここに 思わぬ敵が居たのです

 

それが 社内だったのです

 

ここで 何度も何度も繰り返し書いていることは

常識が邪魔をすると言う事です

 

40年まえの 物流の常識は トラックはある地点で集荷をしたものを

指定された場所へ運んで行くというのが 常識でした

配送先も多くて4軒くらいなのです。

 

それが この時の新しい仕組みは

 数百か所に集荷に行かなければならないのです。

 

人というのは 変化を嫌がります

この時も 一か所での積み込みで済むものを 何十か所も集荷に回らなければならず

倉庫へ帰ってくるのも遅くなり それを 今度は倉庫で何台もの車から集めてきたものを

整理して 卸業者向けのトラックに積み替えなければならないのです。

 

アイデアは良くても 実践できなければ意味がありません

 

私としては 指示をするのは簡単ですが 

これが成功しなければ すべて水の泡ですし

それみたことか と言われるのはわかっていました。

 

それからと言うものは

私自身がトラックに乗り集荷を続け 倉庫に戻り 仕分けをして

またトラックに積み込む作業を必死で歯を食いしばって行いました。

 

卸向けの運転手は 積み終わったトラックを翌朝卸業者に向けて

配送するだけですから こんな楽な仕事はありませんね

 

ひたすら私はその作業を続けたのです 身体も心もボロボロです

しかも 翌朝は早朝から倉庫作業です。

泣き言は言えません。

 

ここで 弱音を吐いたら負けるのです。

これらを平然としている姿を部下に見せるしかないのです。

 

大変だなんて言う顔をしていたら そんな大変な事を押し付けやがってと

社内から反発がでますから。

私は当時まだ20代の若造です、

その若造が必死にこれを続けるうちに 

協力しようと言う者が出て来始めました。

その協力を得ながら更に

効率よい集荷から配送までの仕組みを構築していきました。

 

当時私は

自ら背中を見せて率先していくことを肝に銘じていたのですが

 

これは 

軍人 山本五十六の教えを知っていたからです。

 

山本はぶれない自分の信念を持ち続けながら戦場に散った軍人ですが、

今も尚多くの人に伝えられるほどの名言を残しています。

その中であまりにも有名な名言である「やってみせ」。

山本五十六の功績は知らずともこの名言は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか?

 

「やってみせ,言って聞かせて,させてみて,誉めてやらねば,人は動かじ」

 

この一文だけでも山本五十六が言わんとしている意味は判ることでしょう

ですが

この「やってみせ」に続きがあるのはご存知でしょうか?

 

やってみせ、言って聞かせて、

させてみせ、ほめてやらねば、

人は動かじ。

話し合い、耳を傾け、承認し、

任せてやらねば、人は育たず。

やっている、姿を感謝で見守って、

信頼せねば、人は実らず。

 

多くの人が知っている山本五十六の名言「やってみせ」。

子供に限らずとも人を教育するには、ただ口頭で指示を出せば良いというものではなく、

自身が動いて見本をやってみせ、そしてそれを実践させなければ人は成長はしません。

 

勿論教わる側の人間は、こちらが見本をやってみせて、

それを更にかみ砕いて説明したところで

最初から上手くその通りにできることの方が稀でしょう。

しかしここで完璧に出来なかったことを頭ごなしに叱るのではなく、

一つでもできたところを見つけて褒めることが大切だと言う事を

山本五十六から私は学びこの時実践していたのです。

 

当初はいろいろ問題が出てきましたが

最後は皆一致団結してこの仕組みを日々カイゼンしながら

今日に至っているのです。

 

最後に山本五十六の名言  男の修行について

 

「やってみせ」に並ぶほど有名な山本五十六の名言である「男の修行」。

「やってみせ」が教育や指導のための格言であるならば、

こちらは経営者や上司のための格言と言えるでしょう。

 

「苦しいこともあるだろう。 言いたいこともあるだろう。 不満なこともあるだろう。 腹の立つこともあるだろう。 泣きたいこともあるだろう。 これらをじっとこらえてゆくのが、 男の修行である。」

 

今も尚 私は修行中の身であります。

 

 

しばらく 話が長引きましたが

 

トヨタかんばん方式から学び 自社に活かして

実践していく話は

今回で終わりになり

 

明日からは

その40年ほどまえの話が

何故インターネットに繋がるのかと

言う話になります。

 

どこで ITに繋がるのか

40年前のこれらの経験が無ければ

私の数々の発明 特許は産まれてこないのです。

 

その話は

 

明日に続く、、。

 

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