EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2020.4.12

奥の手

高光産業株式会社 妹尾八郎です。

 

昨日からの

続きです

 

いよいよ話は大詰めになりましたが

 

今から40年近く前の話です。

 

しかし これらの出来事が 今のITへの道に実は繋がるのです

 

それは 何故か分かりますか?

 

その話は 後に回すとして

 

今日は 昨日からの続きで

 

卸業者を説得するのに その前数年かけて 小売業者になる方の

お手伝いをしていたことが やっと功を奏する話で

 

その小売業者とともに 消費者の為になる 卸業者の物流カイゼンの

話を提案して納得して頂けたことまでが

昨日までの話でした。

 

その内容は 引き取り物流の事なのですが、

卸業者が納得しても メーカーがそのことに協力をしない限りこの話は

成り立ちません。

 

メーカーはメーカーで独自の物流の仕組みを構築しているからです。

 

それらのメーカーへ 私が単独でお願いに行ったとしても

多分相手にしてもらえないのです。

 

それは今までの経験から理解してます

 

ここでも何度も書いてますが メーカー主導の物流が

常識だからです。

 

ここは 最後は天の声を借りるしかないのです。

 

以前ブログにも書きましたが

建設業界における最上位に存在するのは スーパーゼネコンではなく

施主の声が天の声となるのです。

と言う話を書かせて頂きましたね。

 

 

この時は、天の声と成り得る卸業者の力を借りる事が天の声となるのですが、

忙しい中 同行などはお願いできません

 

それで 

簡単な話ですが その卸業者の社長の名前で 

「商品引き取りについてのお願い」

と言う内容で

 

いついつから ○○卸は 指定した運送便以外での荷物の受け取りはしない。

これは 小売店更には最終消費者の為になるサービスになると言う内容の書面を

作成したのです。

このような大義があると メーカーも納得するだろうとの思いで作成し、

卸側も納得して社長名で押印をしてくれることになったのです。

 

さあ それからが大変です

その書面をもって 単身私が 数多くのメーカーに対して交渉に

行ったのです。

若干26歳くらいの時です

 

メーカーの担当は 訪問してくる私を見て

いつもの営業だと勘違いをして

「何度来ても おまえのところは使わないよ」 と言うのです

 

それは 当然ですよね 今までは こちらの営業で行ってるのですから

 

しかし今回は違います

 

その時

私は 平然と 「今日は ○○卸会社の社長の名代でやってまいりました

この書面に書いてある内容の通りです」と余計な話はせずに

 

その書面を見せたのです。

これは 水戸黄門の印籠と同じ効果がありました。

そのメーカーの大口取引先の卸業者の社長印が押されている書面を

若造の私が持ってきたからです。

 

これでは さっさと帰すわけには行きません

悔しそうな表情を浮かべながらも内容について打ち合わせします。

 

よくよく検討してみると 確かに卸業者の合理化につながり それで小売店にも

効果が出て 最終消費者も喜ぶ内容だからです。

 

しかも 引き取り物流ですから 一ケースからの引き取りになります

今までは 最低ロット3ケース以上などの条件が付いていたのが

一ケースでも引き取るからです 

運賃も 一ケース分の運賃で済みますし 必要のない2ケースが 返品に

なることもなくなるのです

これにより 無駄な経費がカイゼンされるのです。

 

よくよく考えるとメーカーにとっても都合の良い話なのです

しかも 運賃も今支払っている運賃と変わりませんので

値上げされるわけでもないのです。

 

最初 多少の抵抗はありましたが断る理由が無いのです。

この結果 約二週間で 数百のメーカー様との取り引きが出来るようになるのです

 

このブログを読み続けている方は分かるかと思いますが

 

この話をするきっかけになったのが

ある大手メーカー様がトヨタかんば方式を導入することで

そのメーカー様との取引が無くなる。

一社に依存するとその取引金額が大きければ大きいほど

取引が無くなった時の痛みも大きくなる。

 

それで その会社がトヨタかんばん方式を導入すると決めた時に

何とか生き延びる仕組みを作りたいとの一心から生まれた仕組み作りの

話なのです。

 

数百社と小口で取引していれば 一社が無くなっても痛みは

大きくならないからです。

 

かんばん方式導入が端を発した話なんです。

 

あの時 いやいやかんばん方式に協力させられて

その仕組みについても

何かを学ぼうとはしないで

ただただ会社の危機だと慌て何も手を打ってなかったらと思うと

ぞっとします。

 

 

そして 何よりも、

この当時 色々な業種の卸業者があったのですが、

この時選んだのは 食品業界に的を絞ったのです

 

何故か??

それは

人間最後まで生き残るためには食べることが必要です

それで

どんなに不景気になっても 将来食品は残ると考えたからです。

 

これから40年後の今 コロナウィルスで社会活動が麻痺してます

しかし 麻痺せず動いて売り上げが上がっている業種があるのです

それが 家庭用食品業界です。

 

自宅待機の方が多くいる中 皆食品を沢山買い求めているのが

現状ですね、

生きるためには食品は必要なのです。

 

 

今から40年前の時の勘が今に生きているのです。

 

話は長くなりましたが

これで めでたしめでたしでは終わらないのです

 

ここまで 時間をかけて練りに練って仕掛けてきたことが

 

常識と言う考えが足を引っ張るのです

しかも

それが 

なんと

ここから出るなんて、、。

情けない、、

その話は

 

明日に続く、、。

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