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社長&顧問ブログ

2023.11.7

デモクラシー

 

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは

天皇誕生日に関する話でした。

現代では 明治天皇の誕生日が 文化の日  昭和天皇の誕生日が 昭和の日

として 祝日になっています。

しかし 大正の日 と言う祝日はありません。

最近の方も 大正時代と言われてもピンと来ない方が多いのではと思います。

 

大正天皇の在位期間である1912年7月30日から1926年12月25日までの

約15年間 を【大正時代】と呼んでいます。

非常に短い在位期間でしたので あまり印象がないのではと思います。

しかし

実はこの短い期間に都市の生活は一気に欧米化が進み、

現在に繋がる“生活様式”や“食文化”などが生まれた時代だったのです。

 

第二次世界大戦については 我々は沢山学んでいますが

第一次世界大戦については それほど知りません。

1914年、日本では大正3年に年ヨーロッパを中心として第一次世界大戦が勃発します。

これまでにない大規模な戦争であり、新兵器の使用により被害は拡大し各国が女性や労働者、植民地の人々も含め総力戦で臨む戦争だったのです。

 

日本はこの戦争に日英同盟を理由に参戦しますが、中国にあるドイツ領を占拠したにすぎませんでした。

太平洋戦争とは違って、

被害が大きく出なかったこともあり あまり印象にないのかもしれません。

 

第一次世界大戦による戦争特需により多くの軍需品をヨーロッパに輸出した日本経済は、好況になりました。

日本の国土が空襲の被害もありませんでしたので

大戦景気により工業製品の輸出が大幅に増え、重化学工業を中心に工業国としての基礎が作られたのです。

 

小学校の教科書にお札を燃やすお金持ちの風刺画などがありましたが、

『成金』が生まれたのもこの時です。

 

因みに 成金饅頭と言うお菓子は 福岡県の直方が発祥の地です。

 

ただ 第一次世界大戦の前の 日清 日露戦争時に産まれた饅頭だと言われています。

当時の筑豊では重労働で疲労した炭鉱労働者たちに甘い菓子類が大変好まれていたのです。

そして この時についた「成金」の名称については、

炭鉱で財を成した成金が多かったためと言われています。

 

で 大正時代の話に戻しますと

 

大正初期から、国内では“憲法に基づく政治を守ること”をスローガンとした護憲運動が起こっていましたが、大戦後さらに世界の動きに便乗していきます。

この時期の民主主義を唱える動きを『大正デモクラシー』と呼びますが、

この思想は民衆にも広まり、民衆の政治への関心も高まっていった時代で

ある意味 民主主義が芽生えた時代と言って良いのではと思います。

それが証拠に

大戦中の経済発展により労働者が増加し、ストライキなどの労働争議もおこり、大正9年には日本で最初のメーデーも開催されたのです。

 

このまま 大正時代が長く続けば あの悲惨太平洋戦争には突入しなかったのでは

とも思ってしまいますが

 

大正10年以後 日本で 大きな事が起きてしまいます。

 

それは何か????

明日に続く、、、、。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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