EXECUTIVE BLOG
2021.2.27
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日は 2月26日でしたので
226事件の話に逸れてしまいました。
それで先日からの続きに戻らなければなりません。
その話は
太平洋戦争の時に アメリカ軍に情報を簡単に解読されたことにより
日本海軍の将軍が乗っていた飛行機が撃墜されたと言う話です。
その将軍と言うのは
一度は耳にしたことがあると思いますが
連合艦隊司令長官の 山本五十六です
昭和十八年四月の山本五十六連合艦隊司令長官の戦死もまた、
日本海軍の暗号を解読した米軍の待ち伏せ攻撃によるものだったのです。
四月十八日、山本長官と宇垣参謀長は一式陸上攻撃機に分乗し、
零戦六機に守られて、 ソロモン群島のラバウル基地を出発し、
前線兵士激励のために、ショートランドを経てブインへ向かおうとしました。
その旅程を手配するための無線電信は米軍側で傍受され、直ちに暗号解読され、
司令長官の詳細な行動予定を米軍は把握する事になったのです。
米軍はP38戦闘機一六機を出動させて、ブーゲンビル島上空で待ち伏せ、
司令長官の乗る一番機に集中的に機関砲を浴びせて撃墜してしまうのです。
海軍一の名将軍が亡くなった事は その後の戦いに大いに影響を
与えたと言われていますが
もし戦死しなかったらどうかと言いますと
戦前、山本五十六は近衛首相の対米戦争の見通しについて問われ、
「是非やれと言われれば、半年や1年は暴れてみせるが、2年3年となれば全く確信は持てません。」
と答えています。
これは
「日米の国力差を考えれば、まともに戦えるのは半年か、死力を尽くしても1年ですよ。それ以上長引けば国力差が絶望的な戦力差となって現れますよ。」
と言う意味です。
山本五十六が戦死した頃はミッドウェー海戦で虎の子の機動部隊は壊滅し、
ソロモン海域で航空部隊の総力を投入した大消耗戦の最中です。
『尻貧』の状態です。
この時
早期の和睦で悲惨な戦争終末を回避することは出来たかもしれませんが、
日本がアメリカに勝利することはあり得ません。
山本五十六は 情報をきちんと取集していたので
当時の日本の国力では到底勝ち目がないと判断していたのです。
戦争は精神論だけでは勝てないと理解していたからです。
この事も 軍上層部や政府にも進言していましたが
聞く耳を持たなかったために敗れたと言ってよいと思います
きちんと情報を収集して分析をしても それを元に行動しなければ
どんな価値ある情報も役に立たないと言う証明で
逆に 米軍は 緻密に情報戦略を立てることで 勝利へと進んだのでしょう。
如何に情報収集分析が大事か分かる話でした
明日は 日本型IT文化をどのようして立ち上げて行ったのか?
の話に戻る予定です、、。