
EXECUTIVE BLOG
2026.9.19
高光産業株式会社
妹尾八郎です
昨日までは、「求人広告を出す前に、母校へ聞いてみる」
という話しでした。
会社を経営する卒業生が、「良い人はいないだろうか」
と思った時、
いきなり外部へ人材を探しに行くのではなく、
まず自分の母校にいる後輩や卒業生に目を向けてみる。
一方、
就職したい在学生や、転職を考えている卒業生にとっても、
母校が新しい仕事との出会いの入口になる。
私はこれを、「母校採用」と呼んでみました。
しかし、ここまで考えたところで、
また一つ疑問が浮かびました。
「自分の母校に、求めている人がいなかったらどうするのだろう。」
一つの学校だけでは、限界があるのでは?? と
例えば、ある会社の経営者が、
海外事業を任せられる人を探しているとします。
英語ができるだけではなく、海外駐在経験があり、営業経験もあり、
できれば新規事業にも関わったことがある人が欲しい。
自分の母校の卒業生ネットワークを探してみる。
しかし、条件に合う人が見つからない。
そこで終わってしまえば、
結局、従来の求人方法へ戻ることになります。
しかし、
少し視野を広げてみたらどうでしょう。
自分の母校にはいない。
でも、別の学校にはいるかもしれない。
学校は全国にあるのです、、、。
当然のことですが、学校は一校ではありません。
大学があります。高校があります。専門学校があります。
高等専門学校があります。
そして、
それぞれの学校には、何十年という歴史があります。
その歴史の中で、
それぞれ何千人、何万人という人を、社会へ送り出してきました。
つまり日本中の学校には、
社会のあらゆる場所で働いている、膨大な数の卒業生がいることになります。
営業の人。技術者。研究者。医療関係者。経営者。
職人。IT人材。海外経験者。地域で働いている人。
そして、
今の仕事から、「もう一度、新しいことに挑戦してみたい」
と思っている人。
それぞれの学校の中に、そうした人たちがいるのです。
そこで考えたのです、、
学校同士がつながったらどうなるだろう??????と
例えば、
A大学の卒業生経営者が、こんな人を探している。
「海外事業を任せられる人はいませんか。」
A大学には、条件に合う人がいない。
しかし、
B大学にはいる。C大学にもいるかもしれない。
では、
学校同士の人材ネットワークがあればどうでしょう。
A大学から、B大学やC大学の卒業生の個人情報をもらう、
という話ではありません。
ここが重要です。
本人があらかじめ、
「自分に合った仕事の情報であれば受け取ってもよい」
と意思表示している。
その条件に合った時だけ、学校やシステムを通じて、
求人情報が本人へ届く。
そして、
本人が興味を持った時に初めて、企業との接点が生まれる。
つまり、
学校の壁は越える。
しかし、
個人情報を守るという壁は壊さない。
この両立ができないだろうかと思うのです。
ここで、
最近取得した特許と本格的につながってきたのです、、、。
ここまで考えた時、
私はまた、最近取得した特許第7529332号のことを考えました。
この特許を考えた時、私が注目していたことの一つは、
非常に単純なことでした。
「今いる場所で十分に生かされていない人でも、別の場所では必要とされるかもしれない。」
ということです。
人には、
それぞれ違う能力があります。経験があります。希望があります。
一方、
企業にも、
それぞれ必要としている人があります。
ならば、
人が持っているものと、
企業が必要としているものを照らし合わせればいい。
私は、そんな仕組みを考えました。
20年前の特許は
「安全につなぐ」でした。
そして、最近の特許は、
「適したところへつなぐ」。
そう考えてみると、二つの発明の役割が、さらに明確に見えてきました。
約20年前に考えた発明では、
相手の連絡先をむやみに開示しなくても、人と人をつなぐ。
つまり、「安全につなぐ」という発想がありました。
そして、20年以上経って取得した特許第7529332号では、
人が持っている能力や希望と、企業側が求めている条件などを考え、
「より適したところへつなぐ」
という発想があります。
ならば、この二つを組み合わせる。
「安全につなぐ」×「適したところへつなぐ」
そして、そこへ、
「学校という信頼」を加える。
私は、ここに新しい人材の仕組みが見えてきたように思うのです。
人材を「探す」という考え方から変えられないだろうか???と
現在、企業が人材を必要とすると、
「人を探す」という発想になります。
しかし、もしかすると、本当に必要なのは、
探すことだけではないのかもしれません。
すでに社会のどこかにいる、
「その仕事に向いている人」
と出会えるようにする。
企業から見れば、
人材を探している。
働く人から見れば、
自分を生かせる場所を探している。
実は、同じことを、
反対側から見ているだけなのかもしれません。
「この会社では評価されなかった」という人もいます、、。
例えば、ある人が、
長年勤めた会社を辞めようとしているとします。
今の会社では、
なかなか評価されなかった。自分の能力を生かせなかった。
本人は、
こう思っているかもしれません。
「自分には、大した能力がないのかもしれない。」
しかし、本当にそうでしょうか?????。
その人が持っている経験を、
別の会社が、喉から手が出るほど欲しがっているかもしれません。
今の会社では必要とされなかった技術が、
別の会社では、新しい事業を始めるために必要かもしれない。
今の会社では評価されなかった海外経験が、
別の会社では、海外進出の切り札になるかもしれない。
つまり、
人に価値がないのではない。
ただ、その価値を必要としている場所と、まだ出会っていないだけ
なのかもしれません。
私は、この考え方をとても大切にしたいと思っています。
学校が、その「出会い」をつくる場所だと考えました。
そこで、学校なのです。
学校は、
人が社会へ出ていく前に、その人を育てた場所です。
そして卒業した後も、「この人は、この学校で学んだ」
という事実は残ります。
ならば学校は、人を社会へ送り出して終わるだけではなく、
卒業後も、
新しい出会いの入口になれないでしょうか。
仕事を探す時。転職を考えた時。起業した時。人材を探す立場になった時。
人生の節目で、もう一度、母校へ戻ってくる。
そして「母校」は一つでも、ネットワークは一つでなくていい
ここが、今回一番お伝えしたいところです。
母校への思いは、一校にあります。
しかし、仕事の可能性まで、
一校の中に閉じ込める必要はありません。
母校を入口にして、社会へつながればいい。
A大学からB大学へ。B大学からC大学へ。
大学から専門学校へ。学校から企業へ。
企業から別の企業へ。
そして、人から人へ。
それぞれの学校が持っている卒業生という財産を、
本人の意思と個人情報を大切にしながら、
社会全体で生かしていく。
そうすれば、
一校では数万人だった人材ネットワークが、
複数の学校へ広がった瞬間、その可能性は大きく変わります。
これは「巨大な人材名簿」を作る話ではないのです、、、。
誤解してほしくないのは、
日本中の卒業生の個人情報を集めて、
巨大な名簿を作ろう、という話ではないことです。
むしろ、その逆です。
個人情報をむやみに見せない。
本人が望まなければ、求人情報も届けない。
企業にも、最初から個人情報を渡さない。
しかし、
条件が合い、本人も希望した時には、出会える。
私は、これからの人材サービスには、
こういう考え方も必要なのではないかと思っています。
「人材」ではなく「人生」を見るのです。
人材という言葉を使うと、
どうしても、
資格、職歴、年収、スキル、役職、
といった数字や項目だけを見てしまいます。
しかし、その一人の人間の後ろには、
20年、30年、40年という人生があります。
成功したこともある。失敗したこともある。
遠回りしたこともある。悔しい思いをしたこともある。
その全部が、その人の経験です。
そして、
その経験を必要としている会社が、どこかにあるかもしれません。
人生で経験したことは、
出会う相手が変われば、価値に変わることがある。
私は、そう思います。
学校が、人の人生を最後まで応援する場所になったらと思うのです。
学校は、若い時に勉強するだけの場所ではありません。
卒業した後も、人生は続きます。
就職する。転職する。起業する。失敗する。
もう一度挑戦する。人を採用する。後輩を助ける。
そして、自分が受け取ったものを、次の世代へ渡していく。
もし、そのすべての場面で、
学校が、「何かあったら、また戻っておいで」
と言える場所になったら。
学校の意味は、今とは大きく変わるのではないでしょうか。
約20年前、私は、
人と人をつなぐ仕組みを考えました。
20年以上経って、今度は、
人と企業をつなぐ仕組みを考え、新しい特許を取得しました。
そして今、二つの発明を重ねてみて、
ようやく気づいたことがあります。私が考え続けていたのは、
システムそのものではなかったのかもしれません。
「人が、本当に必要としてくれる人や場所と出会える仕組みをつくりたい。」
結局、20年以上、私はそこを考えていたのかもしれません。
そして、その入口として、
学校ほどふさわしい場所はないのではないか。
そんなことを、
今、改めて考えています。
明日は、
学校は、学生を就職させたら、
その役割を終えるのでしょうか??。
の話に続く、、。