EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2020.4.30

恐ろしい出来事

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日までは

工場解体作業中に 油タンクを倒してしまい

油が田んぼに流れ出てしまい

それを 数日間必死の油除去作業を行い 無事に作業を

終了して

農家の方からも許していただいたと言う話でした。

 

誠心誠意尽くすことの大切さをこの時学んだのでした。

 

物流の仕事をしていると 本当にいろいろな事が起きます。

 

ある時の話です

トラックの種類も色々ありまして

平ボディのトラックや 布で覆われた幌付きトラック、

そして 最近ではよく見かけると思うのですが

ジュラルミンの荷台がついたトラックなどがあります。

 

荷物も多種多様あるのですが

今回の話は

土壌燻蒸ボンベを運んだ時の話です。

 

そのメーカーは 戦争中はガス兵器を作っていた会社で

その技術を応用して土壌燻蒸用のガスを開発したのです。

 

このお得意様も私が飛び込み営業で契約させて頂いた会社でした。

商品の配送先は 大体農業関係で使われるので 

農協さんに収める事が多いのです。

 

そして その時も 長崎の農協へ向けて商品の配送を行ったのですが

到着時に荷物が足りないと言うことが判明したのです。

 

倉庫から出荷した時は 間違いなく出荷されているのですが

到着時に3個ほど足りないというのです。

 

この時 商品を積んだトラックが 幌を張ったトラックでした。

いわゆる 上が無い平ボディの車に直で積んだのではなく

きちんと荷台が幌で覆われたトラックでしたので 飛び跳ねて出るはずが

無いのです。

 

しかし どうしても商品が無いのです。

 

土壌燻蒸ボンベとは言え 使用を誤ると人に害を与えるガスを使用しているので

紛失したとなると大変な事になるのです。

 

もし 子供が誤って開けてガスを吸い込んだりとか 拾った人が無造作に

窓を閉めた車に積み込んだりすると そのガスを吸い込む恐れがあるからです。

 

色々推測してもなくなるはずが無いのですが

ここで ある常識が邪魔をしてしまったのです。

 

それは 荷台を幌で覆っているので外にはね出る事はないと

当初私たちは考えていたですが

隙間のないジュラルミンの荷台とは違い

幌は ボディとの間にわずかな隙間が出来るのです。

しかしその隙間といってもほんの僅かしかないので そんなところから

大きな段ボールの箱が落ちるわけがないと考えていたのです。

 

しかし

もし落ちたとするならば そこしか考えられないのです。

絶対にあり得ないと考え荷物を積んだのですが 

もしそうだとすれば 一刻の猶予もありません。

 

福岡から積んで長崎県諫早まで商品を運んでいるのですが

当時は高速も無い時代でした、

一般道路しかない時代です

一体どこで落としたかは見当もつきません

途中ある先によって いくつかを降ろした時には 商品は

間違いなくあったとドライバーは話をしていたので

最後の20キロくらいの山道で落とした可能性が高いのではと

私は考えました

と言うのもカーブが多くなりますし 道も平たんではないので

そこで 大きく揺れたり飛び跳ねたりした拍子に

商品が幌を大きく突くことで そこにできた隙間から商品が

飛び出たのではと思うのです。

 

それから 私はすぐに現場に飛び 最初の降ろし先から山道を経て到着地点まで

歩いて探すことにしたのです。

田舎の山道ですから 人通りは少ないのですが万が一子供が拾ったりしたらと思うと

不安でたまりませんでした。

季節は梅雨の時期でしたら雨が降っていました

田舎の山道とは言え 一般の車は少ないですが 大型のトラックがぎりぎりのところを

走って行くので 傘をさすと危ないので ずぶぬれになりながら

山道を捜索しながら歩いて行ったのです。

 

20キロを 平坦な道を歩くだけでも大変ですが 勾配のある道を そして

雨に打たれながら歩くのは本当に辛いものでした。

それでも 人の手に渡りガスを吸われたら大変との思いだけで

必死に探し回りました

トラックから何度も轢かれそうになりながらも間一髪でよけたりと 商品も探さなければ

なりませんが車の往来にも気を付けなければなりません。

 

本当に気が遠くなりそうな探索でした、

 

しかし 半分ほど探したところでも発見はできませんでした

見落としてるかもしれません

見つからなければ 最初から繰り返し見つかるまで探さなければならないのです。

 

このまま 商品は見つからないのでは??

もしかしたら すでに誰かの手元にいって

そして それを危険とは知らず空けてしまうのか??

人命に万が一の事があったらどうすれば良いのか????

 

そして

その結果は????

 

 

それは

 

明日に続く、、。

 

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