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社長&顧問ブログ

2026.9.23

新たな発見

高光産業株式会社

妹尾八郎です

 

昨日までは

私の特許を活用して

学校経済圏を確立したいと言う話でした、、、。

 

今日からは ビジネスの話しから変わって

文豪の話しへと新展開します、、、。

 

私は東京にいる時、毎朝、根津神社に参拝しています。

 

朝の根津神社は、昼間とは少し違った表情を見せてくれます。

まだ人影も少なく、境内には静かな空気が流れています。

鳥居をくぐり、いつもの道を歩き、いつものように手を合わせる。

 

私にとっては、特別な観光地というより、

日々の生活の中にある「いつもの場所」になっています。

 

ところが、毎朝通っているからこそ、

ある時、境内の変化に気がつきました。

 

一軒の古い日本家屋が姿を現したのです。

 

最初は、

「これは何の建物なのだろう」

その程度の関心でした。

 

ところが、調べてみて驚きました。

 

その建物は、

あの森鴎外が暮らした旧居だったのです。

しかも、

単に森鴎外が住んでいたというだけではありません。

 

名作『舞姫』を執筆したとされる家だったのです。

 

「なぜ、その家が根津神社にあるのだろう」

また一つ、疑問が生まれました。

 

調べてみると、

この家はもともと現在の文京区千駄木にあったものではなく、

鴎外が結婚後に暮らした旧赤松家住宅で、

その後、上野・池之端の水月ホテル鷗外荘の敷地内に保存されていました。

 

しかし、ホテルが閉館することになり、

歴史ある建物を後世に残すため、保存先が探されました。

 

そして縁あって、根津神社へ移築されることになったのです。

考えてみれば、不思議な巡り合わせです。

 

森鴎外はその後、千駄木の「観潮楼」で約30年を過ごしました。

根津神社は、その鴎外が暮らした千駄木の鎮守でもあります。

 

長い年月を経て、『舞姫』を書いた若き日の鴎外の家が、

再び鴎外ゆかりの土地へ戻ってきたことになります。

 

私は東京にいる時は毎朝、千駄木から根津辺りを歩いています。

 

しかし、それまで森鴎外について、深く考えたことはありませんでした。

 

もちろん名前は知っています。

『舞姫』を書いた文豪であることも知っています。

 

けれども、

「森鴎外とは、いったいどんな人だったのだろう」

「なぜ軍医だった人が、小説を書くようになったのだろう」

「なぜ根津や千駄木には、これほど多くの文豪が暮らしていたのだろう」

そう考え始めると、次々と疑問が湧いてきました。

 

そして気づいたのです。

これは、以前京都を訪れた時と同じだ、と。

 

京都の早朝。

静かな町を歩いている時、どこからともなくお寺の鐘の音が聞こえてきました。

 

鐘の音など、それまで何度も聞いたことがあったはずです。

ところが、その朝はなぜか心に響きました。

 

足を止めて聞いているうちに、

「なぜ、お寺では鐘を撞くのだろう」

「なぜ、この音はこんなにも心を落ち着かせるのだろう」

そんな疑問が生まれました。

 

今回も同じでした。

毎日朝参りさせて頂いている根津神社。

そこに建った一軒の古い家。

 

普段なら、そのまま通り過ぎていたかもしれません。

けれど、

「これは何だろう」

と思った瞬間、目の前の景色の向こう側に、

知らなかった世界が広がり始めました。

 

森鴎外。夏目漱石。幸田露伴。石川啄木。高村光太郎。

調べれば調べるほど、私が普段何気なく歩いている根津、千駄木、谷中という町に、

日本文学史に名を残した人たちの足跡が幾重にも重なっていることを知りました。

 

今、自分が歩いている道を、百年以上前に鴎外も歩いていたかもしれない。

同じ空を漱石も見上げていたかもしれない。

 

どこかの坂道で、まだ世に知られていなかった若い文学者たちが、

将来への夢や不安を抱きながら歩いていたかもしれない。

 

そう思って町を歩くと、昨日までと同じ景色なのに、まったく違って見えてきます。

 

私たちは、新しい発見を求めると、つい遠くへ行こうとします。

知らない国へ行く。知らない町を訪ねる。有名な観光地へ出かける。

もちろん、それも素晴らしいことです。

 

しかし、本当は私たちのすぐ足元にも、

まだ知らない世界がたくさんあるのではないでしょうか。

 

毎日通っている道。いつも見ている建物。

何気なく通り過ぎている神社。いつも聞いている音。

そこに少しだけ関心を持って、

 

「なぜだろう」と立ち止まってみる。

たったそれだけで、

「いつもの日常」が「新しい発見」に変わることがあります。

 

考えてみれば、人生も同じなのかもしれません。

大切なものほど、案外、遠くにあるのではなく、

いつも自分のそばにある。

 

ただ、あまりにも近くにあるため、

その価値に気づいていないだけなのかもしれません。

 

毎朝通っている根津神社に現れた、一軒の古い家。

その家が、私にもう一度、

「何気ない日常を、何気ないまま通り過ぎてはいけない」

と教えてくれたような気がします。

 

東京での朝は、

私はいつものように根津神社へ向かいます。

同じ鳥居をくぐり、同じ道を歩きます。

しかし、一度その場所の物語を知ってしまうと、

もう昨日までとまったく同じ景色には見えません。

 

そこには、時代を越えて生き続ける人々の物語があるからです。

 

明日は、

この家で『舞姫』を書いた森鴎外という人物について、

もう少し歩みを進めてみたいと思います。

 

「軍人・森林太郎」は、なぜ「文豪・森鴎外」になったのでしょうか??。

 

その話しは

明日へ続く、、、、。

 

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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