EXECUTIVE BLOG
2023.12.3
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは オリンピックが平和の祭典と言われていますが
そもそも 古代アテネで 軍隊の練度を競う事が発祥だったと言う話でした。
平和の祭典が 実は戦争とも関係していたのですね
とは言え スポーツであれば人を殺すわけではないので
そういう意味では 平和なのかもしれません。
殆どのオリンピックの競技は 欧米で始まったものが多いかと思います。
日本のスポーツで 取り入れられているのは 私が知る限りでは
柔道と空手 くらいかなと思います。
剣道や 国技と言われる相撲は オリンピックの競技ではないですね。
ここで 気が付く事があるのです
それは ラグビーやサッカー 野球等 殆どのスポーツが 試合の勝者が
終了のホイッスルの後 勝利の雄たけびを上げていることに気が付きます。
当然その国を応援しているファンも同時に歓喜の声をあげていますね。
これだけを見てみますと 戦争と同じで 相手打ち負かし 徹底的に痛めつけ
相手が降伏して戦争が終わります。
しかし 日本の伝統あるスポーツの武道の基本は
礼に始まり礼に終わるが基本ですよね
大相撲中継をみても分かるように 相対した力士同士が 取組も勝負がついた後も
キチンとお辞儀します
どんなに強い横綱と言えども ふんぞり返るのではなく きちんと礼を行いますし
格下の力士が勝った場合 土俵上でガッツポーズ等しないで 指定の位置に戻り
一礼しますし 負けた力士も同様に 一礼して終わります
オリンピックの競技になったとは言え 柔道も空手も 最初と最後に
お辞儀をしています。
これは 他の競技では目にすることがないと思います。
これらの武道を日本人は普段から目にしているので 外国の方から見ると
非常に礼儀正しいと思われるのではと思います。
武道とは日本伝統の古武術から発展したものであり、
稽古や練習を通して人格形成を目的とするものでした。
そのため、肉体の鍛錬や技術の習得と併せて、礼儀や形式が重んじられる側面もあります。
すなわち、武道を習うことで礼儀作法を身に付けさせていたのでしょう。
「武道」という言葉は
「武士道」、あるいは「武士としての生きる道」として、
江戸時代以前から使われていました。
現在のように剣道や柔道などの総称として「武道」という言葉が定着したのは、
大正時代も後半になってからだそうです。
明治維新以前、剣道は剣術であり柔道は柔術と呼ばれ、
それぞれに流派があり「武術」と総称されていたのです。
今度の新札の顔となる新渡戸稲造の「武士道」が英訳で刊行されると
世界的ベストセラーとなり、武士道ブームが巻き起こったそうです。
武道の本来の目的は人格形成です。
そのため、肉体の鍛錬や競技としての技術習得だけでなく、
茶道や日本舞踊のように所作や型を重んじる傾向にあります。
「礼に始まり、礼に終わる」という言葉は、
まさに、お互いを尊重し、敬意を示す態度を表しているのですね。
オリンピックの競技に武道が拡がれば 本当の意味での平和の祭典になるのでは
と思ってしまいます。
では何故 なぜ武道で礼儀が必要なのか?
ですが
その話は
明日に続く、、、、。