EXECUTIVE BLOG
2024.4.4
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです。
昨日までは 靖国神社の話でした。
興味が湧いてくると色々なモノがわかってきます。
靖国神社は 昨日書いたように 神社本庁に属していない神社だと言う事が分かりました。
同じ様に 神社本庁に属していない神社を探したところ、他には、
金刀比羅宮 (香川県) 鎌倉宮 (神奈川県) 伏見稲荷大社 (京都府) 日光東照宮 (栃木県)
等があるようです。
これも前に書きましたが 神社本庁はGHQつまり占領軍の命令で出来た組織です。
日本にある神社の大半は 神社庁に属していますが 属さないのには 何か理由があるのでしょうか?
その理由がいくつかあるようです。
現在の神社本庁では、人事に関する問題を抱えているとされています。
本庁は全国の神社を束ねる存在ですが、神社などの人事の最終的な決定権も有しているのです。
この決定権により各神社の宮司は神社本庁によって選ばれるため、
本庁の思うままに人事が決定されるらしいのです。
すなわち
本庁と仲が良い人物だけで宮司を独占してしまうと、
各神社の組織には偏りが生じてしまいますね
そのため、その体制に対して反発する神社も出て来るのです。
他の理由としては、
神社本庁に属している神社は、毎年神社本庁に対しての上納金を納める必要があるとの事です。
上納金の金額にはその神社の規模が関係しており、規模が大きければそれだけ負担も大きくなります。
単立神社になれば包括する宗教法人がいないため、上納金を納める必要がなく、
上納金分の負担軽減が可能となるので、単立神社の方が儲かるので
敢えて神社本庁に属さないみたいです。
言われてみますと、単立神社である伏見稲荷神社は観光地として有名ですから、単体で十分に運営することが可能です。
それに本庁に属していると本庁から活動の制限を受けたり罰則があったりもするようです。
そのため、そうした制限を受けず自由に神社を運営していきたいと考えている神社が出て来るのは納得いきます。
自由に運営して稼ぎたいと考える神社にとっては神社庁に属さないほうが都合が良い形式だと言う事なのです。
この神社本庁は伊勢神宮を本宗としていますので、宗派が異なることを理由に単立となっている神社もあるのです。
それが出雲大神宮なのです。
伊勢神宮は天照大神を祀る神社ですが、出雲大神宮は大国主命を祀る神社です。
そのため信仰する神様が違うということで、単立神社であることを選んでいるようです。
祀る神様の違いにより、単立であることを選ぶケースもあるとは失礼ながら面白いと
思います。
そして 今回の靖国神社が 神社庁に属さないのは 上記の理由ではなく
元々、目的が違うため設立された神社だったのです。
靖国神社は、神社本庁から独立した訳ではなく、最初から単立神社として存在していたのです。
これには靖国という神社の成り立ちが特殊であることが関係しています。
靖国神社は元々、「国が所有する神社」で、
戦没者を祀ることを目的として建てられました。
そいいう理由で 靖国神社は神社庁には属していないとの事みたいです。
しかし戦後の政教分離によって、国家が神社を持つことは不可能となったのです。
これにより戦後、靖国神社は宗教法人となり、国家が所有するものではなくなりました。
本庁は靖国神社について、いずれは国に返し、国が所有するべき神社だと考えています。
そのため、本庁も靖国神社が被包括下に入らず、単立神社という形で存在することを認めているのです。
単立であっても、靖国神社のように神社本庁と対立せず、協調し合っている場合もあります。
神社それぞれで メリット、デメリットを考えているようです。
単に苦しい時の神頼みで行く人たちにとりましては どこが神社庁傘下なのか?否か?
は関係ない話ですが
そこは人間が運営している以上 色々な思惑が出て来るのでしょうが
神様はどのように感じているのでしょうか、、、、、
で今日も話が逸れましたが 靖国神社の設立にかかわったあの人とは
他は
明日に続く、、、、。