
EXECUTIVE BLOG
2026.7.25
高光産業株式会社
妹尾八郎です。
昨日まで、「御神木」の話しでした、、。
何百年もの間、人々を見守り続ける一本の大樹。
その姿は、「傷ついてもなお、人に木陰を与える」という、
本当の強さを私たちに教えてくれました。
そして番外編では、
新田神社の大楠と与謝野鉄幹の和歌、
さらに鹿児島県の県木「樟」が、
樟南高校の校名にも受け継がれていることの話しでした、、。
一本の樟には、
日本人が大切にしてきた「人を育てる心」が息づいているのですね、、。
さて今日は、神社で時折見かける「馬」のお話です。
神社を訪れると、美しい白馬の像や、本物の馬がいる神社があります。
「なぜ神社に馬がいるのだろう。」
と思った事がありました。
実は、昔の人々は馬をとても神聖な動物と考えていました。
古代の日本では、馬は神様の乗り物であり、
人々の願いを神様へ届ける大切な存在と信じられていたのです。
そのため、大切な願い事がある時には、
生きた馬を神社へ奉納する風習があったのです。
しかし、馬はとても高価な動物です。
誰もが奉納できるものではありません。
そこで、
本物の馬の代わりに木で作った馬の絵を奉納するようになりました。
これが現在の「絵馬」の始まりです。
我々が願い事を書く絵馬には、そんな歴史があったのです。
私は、この話を知った時、「なるほど」と思いました。
神様が大切にされたのは、馬そのものではありません。
そこに込められた「真心」だったのだと思います。
そして、もう一つ気づかされることがあります。
馬は、人を信頼しなければ走りません。
力ずくで従わせても、本当の力は発揮してくれません。
騎手との信頼関係があってこそ、安心して前へ進むことができるのです。
これは、人間関係も同じではないでしょうか。
職場でも、信頼のないところに、本当の力は生まれません。
部下は、信頼できる上司のためなら頑張ろうと思います。
友人も、お互いに信頼があるからこそ、本音を話せます。
信頼とは、「この人なら大丈夫」と安心して心を預けられることです。
その信頼は、一日で生まれるものではありません。
約束を守る。うそをつかない。人の悪口を言わない。困っている人を見過ごさない。
そんな毎日の積み重ねが、やがて大きな信頼になります。
馬は、自分を大切にしてくれる人を決して忘れないと言われます。
人もまた、自分を信じてくれた人を忘れません。
だから人生で最も大切な財産は、お金でも地位でもなく、
「信頼」なのかもしれません。
神社の神馬は、今日も静かにたたずんでいます。
その姿は、私たちに問いかけているようです。
「あなたは、人から信頼される生き方をしていますか。」
もし私たちが、誰かから
「あなたがいてくれて良かった」と言われる人になれたなら、
それは何よりの幸せだと思います。
人生は、一人では歩めません。
だからこそ、
人を信じ、人から信じられる人でありたいものです。
神社の馬は、
何百年もの間、その大切なことを静かに教え続けているのだと思います。