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社長&顧問ブログ

2020.12.3

終戦の詔書

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

 

昨日からの続きですが

 

高光産業ITへの道から どんどん話が逸れてしまって

いつの間にか 戦時中の話から 終戦の話へと 飛んでしまっています。

 

我々世代は 祖父や父から直接戦争体験をした人から話が聞けていましたが

今の人たちは もはや戦争は歴史の1ページとなってしまい。

戦争すらしたことを知らない人や、

大日本帝国憲法と日本国憲法の違いも分からず

今の感覚で当時を見ようとするので 誤った見方をしてしまう人もいるようです。

 

自由にモノが言えない時代で 戦争に反対するような発言をしたならば

すぐさま 特高や憲兵の取り調べを受けてしまう恐れがあったのです。

 

そう言うことで 私が 祖父や父から聞いた話を元に

戦時中の話を書いているので 日付の誤りなどがあると思いますが

読み流していただければと思います。

 

それで 昨日の続きとなるのですが 天皇のご聖断を仰いで何とか

終戦への道が開けるのですが

一部陸軍将校が反乱を起こすと言う話になるのですが

その一方 閣議は終戦に向けて終戦の尚書の検討に入るのです

 

阿南陸軍大臣は 陸軍を代表して徹底抗戦を求めていましたが

天皇のお言葉を頂き 終戦に向けて動き出すのですが

何百万の戦死者を無駄死に終わらせたくないと言う思いから

終戦の詔書に関しては 認められるところと絶対に認められないところがあったのです。

それは

終戦の詔書の作成においては陸軍の立場から

「戦勢日ニ非ニシテ」と書いてある部分を

「戦局必スシモ好転セス」としろと強硬に意見を述べるのです。

 

海軍大臣は「戦勢日ニ非ニシテ」のままで良いと述べ

陸軍大臣と海軍大臣がここで大きく衝突して

閣議が進まなくなってしまっていたのです。

 

外務省は 詔書が完了した時点で ポツダム宣言受諾の発信をする用意を

していたのですが ここにきて まったく両者の対立で閣議が進まず

いつまでも決まらなかったのです。

 

陸軍大臣としては 軍を代表していまだ戦っている部隊に対しても

戦死者に対しても敬意を払う意味でも 無駄死にではなかったことを

明確に残したいと考えていたのです。

 

このまま 意見が対立したままでは詔書はできません

白紙に戻れば 戦争継続となり さらなる被害が増えるだけでした。

しかし

閣議の途中 海軍大臣が海軍省に一旦戻って 閣議に参加した時に

海軍大臣が折れて 陸軍大臣の意見に従うという事で

閣議が進むことになったのです。

 

一度終戦の詔書をご覧になると良いと思いますが

戦局好転せずのところを読むときには この事を思い出して欲しいと思います。

 

そして終戦の詔勅に署名したのち

阿南陸軍大臣は鈴木首相のもとを訪れ

「終戦についての議が起こりまして以来、自分は陸軍を代表して強硬な意見ばかりを言い、本来お助けしなければいけない総理に対してご迷惑をおかけしてしまいました。ここに謹んでお詫びを申し上げます。自分の真意は皇室と国体のためを思ってのことで他意はありませんでしたことをご理解ください」

と述べたのでした。

それに対して

鈴木首相はは

「それは最初からわかっていました。私は貴方の真摯な意見に深く感謝しております。しかし阿南さん、陛下と日本の国体は安泰であり、私は日本の未来を悲観はしておりません」

と答え、

阿南陸軍大臣は

「私もそう思います。日本はかならず復興するでしょう」といい、

愛煙家の鈴木に、南方の第一線から届いたという珍しい葉巻を手渡してその場を去ったのでした。

その時鈴木首相は

「阿南君は暇乞いに来たんだね」と側近につぶやいたのです。

鈴木首相は この時 阿南陸軍大臣が

軍の全責任を負って 自決することを悟ったのです。

 

そして 8月14日の深夜 陸軍大臣は自宅へとお戻るのですが

 

まだまだ これでは終わらないのです。

 

その話は

 

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