EXECUTIVE BLOG
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2022.6.27
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日までは
ハワイの話から ハワイ州の州旗の話になり
それから 今度は イギリスの話へと まとまりのない展開になってしまっています。
そして イギリスと言えばと言う話から 日本の中に イギリス海岸と呼ばれる
地域がある事を知るのですが
その名づけ親が 有名な作家の 宮沢賢治だったのです。
この宮沢賢治 は 有名な詩「雨ニモ負ケズ」を 残していますが
実は この詩は 死後彼の手帳に書き残されていたものなのです。
もしかしたら 宮沢賢治はこの詩を世の中には出したくなかったのではと思います。
読んでわかるように、『雨ニモマケズ』にある最後の下り
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
雨にも風にも雪にも夏の暑さにも負けないで、健康で欲がなくておごったところがなく、
いつも笑っている人になりたいと考えているのです。
実際にそんな人いるのかと考えると浮かんでこないものです。
『雨ニモマケズ』の後半では、
自分自身のことを省みるのではなく、いろんな人に尽くす生き方をつづっています。
これもまたすごい事だと思います。
四方に飛び回り困っている人を助け、決して見返りを求めない人間になりたいと願っているからです。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んだ際にも感じると思いますが、
宮沢賢治の理想とする生き方には、自分のことではなく、
常に他人が映っているような感じがします。
『銀河鉄道の夜』の中では、
（本当の幸い）とは何かというのが一つのテーマだったようです。
そして「ほんとうのさいわい」の一つの形として、他人に尽くす行為が描かれています。
この『雨ニモマケズ』にはモデルがいたとされていたと言われています。
それは「斎藤宗次郎」という人物です。
斎藤宗次郎は宮沢賢治と同じ岩手県の出身です。
彼は1877年、禅寺の息子として生まれました。
斎藤は、小学校の教師をしていたころに、内村鑑三に影響を受け、キリスト教に入信しているのです。
当時の日本ではまだキリスト教徒は異端でした。
彼の実家は禅寺の出身でしたから 当然親はそんなこと許しませんでした。
斎藤は親から勘当され、教師を辞めることになり、新聞配達の仕事をしながら布教に励んでいたようです。
宮沢賢治は日蓮宗で斎藤はキリスト教と違い宗教を信奉していました。
信じる宗教こそ違うものの、宗派を超えた交流が二人には合ったのです。
キリスト教の教えに隣人愛という教えがあります。
実際に斎藤も、貧困に苦しむ人や病人に食べ物を分け与えたり、悩みのある人の話を聞く姿勢を見せたりしていたそうです。
こうした斎藤の生き方が宮沢賢治に影響したのではと言われています。
現に、宮沢賢治自身は法華経の家庭で育ったのですが、銀河鉄道の夜を
読むと、キリスト教への理解があるように伺えます。
日蓮宗とキリスト教でも、隣人を大切にすると言う様に似た部分というのはあると
思われます。
他者の幸福を大切にする点なんかはかなり共通している部分ではないかなと思います。
雨ニモ負ケズを読みますと
自分がどんな人間でありたいのかという人物像や理想を持って生きていくと、
人生により張りが出てきて、生きる実感が持てるように感じてきます。
一度じっくり読み返してみて下さい
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
なかなか このような人間にはなれませんが
少しでも近づけるように努力したいと思います。
話は どんどん逸れましたが
明日は イギリス国旗の話にもどれるのか？？？？？
それは、、、
明日に続く、、、、。
