EXECUTIVE BLOG

社長&顧問ブログ

2019.6.13

高光産業ITへの道

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続き

 

さて 関ヶ原で 敵中突破した島津を見習い

私も ITの波に乗るべく戦いが始まるのです。

しかし 完全文系 飛び込み営業しか頭にない古いタイプの男が

当時の最先端技術を理解するなんてほぼ無理でした。

 

ちょっと 先へ進む前に 商工中金ではどんな営業をしていたのか?

そのころの話を少しさせて頂きます。

 

大学が東京でしたので 勤務地も関東が良いと考えていて、 希望勤務地を

本店 東京支店 上野支店 新宿支店 と希望を書いて 残り2か所に

出身地の 福岡 それと 修学旅行で行った事がある 長崎と書いて提出しました。

 

聞くところによると 大体第3志望までで決まるとのことでしたので、 まあ 悪くても

東京都内であるだろうと考えていたのです。

 

ところが 通知が来たのが 「長崎」 だったのです。

 

えーーーーーーって 驚き 何かの間違えではないかと何度も見返しても そこには長崎の二文字が書いてあるのです。

 

だいたい どうやって東京から行くのかもよく知らない町でした。

しかし 研修後は否応もなく長崎へ赴任しなければなりません。

 

研修も終わり 華やかな本店がある銀座から 空港へ向かい

不安を胸に大村空港へ向けて飛び立ったのです。

 

大村空港から 長崎支店までは バスがあるとのことでしたので

長崎市内行きのバスにのりました。 当時は 長崎高速道路もない時代でしたので

した道を走るのですが、 これが すごい山道なんです。

地図を見たらわかりますが 長崎県は 平地が少なく 山からいきなり海の県ですので

長崎市も坂が多いですよね。

 

夕暮れ時で さみしくなる中 バスは山道を長崎市内に向かうのでした。

そして 長崎市内について 夕方 地図を片手に支店を探すと 長崎では中心地に

支店はありました。

 

数時間前までの東京都は雰囲気が当たり前ですが全く違うのです。

 

それでも気を取り直して 支店に入ると ちょうど全体会議中で なにもわからないまま

会議に参加させられ それも終了して

当時の課長さんが 私の住まいになる 下宿へ連れて行くのです。

 

他の支店の新人は マンションとかまあアパートなんですが 私の場合は4畳一間の下宿屋さんなんです しかも 共同便所 共同風呂です。

これは いじめか?? と思いたくなる扱いと感じましたが、 当時の支店次長が

一人なんで マンションより 下宿で 食事つきのほうが健康にもよいだろうとの判断だったようです。

 

しかし 他の住人は 全身入れ墨のような肉体労働者が多く 一緒に風呂に入ってもなかなか馴染めませんでした。しかし すぐに環境に慣れるのが私の長所です。

 

彼らと一緒に飯を食い 風呂にも入りながら 実社会の事を学んで行ったのです。

 

そういうこともあり 営業に回されても 毎日が楽しく

自分の中で 趣味は飛び込み営業だと 思うようにしていました。

 

 

前回書いたように 共同金融の勉強はできますが 実践の勉強は足で稼ぐしかありません。

 

この時 若干23歳とかですが  当たり前のように営業の時には名刺を渡しますが

 

相手もきちんとこの若造の名刺は受け取ってくれるのです。

 

今思えばそれが恵まれて居たのですが、

 

大企業の名刺って ものすごく有難いのです。

 

どんなに自分が出来損ないでも 会社が優良大企業であるだけで 相手は私ではなく

そのバッグにある組織をを見るのです そのうえ 当時 ヒラの営業の肩書はすべて「支店長代理」なんですが これは 相手からしたら 支店長の代わりの方なんだと錯覚して見えるようで 「 あなた若いのに偉いんですね」 とか言われる始末でした。

 

昔から 人を色眼鏡では見てはいけないと 教わってましたが、

人は勝手に色眼鏡で見てくるのです。

 

いい悪いは別として人は色眼鏡で見てしまう性があるのですね、

 

そして 飛び込み営業を行うのですが 一度行ったって相手にはされませんよね

何度も何度も訪問しなければなりません でも行くだけではなかなか話は進ません。

 

やはり行くときには 何か 少しでも相手のお役に立つ話をもっていかなければなりません。

 

しかし 一人では 情報も少なく まったく長崎には友人知人も居ませんでした。

では どうやって情報を集めたのか??

 

これは 営業会議で 課長以下課員で売り上げ数字の話をするのですが

単純に各課員の手持ちの数字の読み合わせみたいなことをしていたのです。

 

そこで 私は思い付きがあり 会議終了後課員には残ってもらい

仕事以外の報告をしていただく機会を作ってもらいました、

例えばAさんの取引先のお子さんが大学受験とか Bさんのお母さんが骨を折ったとか、

Cさんの娘さんが結婚をするとかの話です

 

これは 一見 数字には関係ない話ですが 私にとっては すごく重要な情報だったのです 情報は 関係ない人には何てことない話ですが それが重要な話になる方もいるのです、 その情報の縁結びみたいなことを私はしていました。 周りから見たら一見無駄に見えるようなことだったに違いありません。

 

情報と言う字は 私が勝手な解釈をしているのですが

この字を分解すると

真っ新な心で幸せを返す  これが情報だと考えていました。

 

小さな親切大きなお世話と言われるかもしれませんが

私にとっては 「小さな親切 大きな成果」 としていったのです。

小さな親切でも積み上げていくと大きな成果となるのです。

 

ここで 書きました事は あとで知ることになるですが

ITにおいても非常に重要なキーワードになるのです。

 

 そのキーワードとは?

これが なぜITにつながるのか???

 

続く。

 

 

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