EXECUTIVE BLOG
2019.10.22
高光産業株式会社 妹尾八郎です。
昨日からの続きです。
日露戦争になり 世界最強のバルティック艦隊が
日本へ向けて刻々と近づいてくる。
皇室の特に皇后陛下は バルティック艦隊が日本海に来て
旅順艦隊と合流することになれば
日本は負け 皇室はロシアの手によって殺されるとの恐怖をもって
毎日を過ごしていました。
夜な夜な悪夢に魘されますが ある日
夢の中に 白装束のサムライが現れ 彼が皇后陛下に
「日本は私が守ります」と言うのです
そのサムライはいったい誰か??
と言うのが 昨日の話でしたね
侍従武官を呼んだ皇后陛下は 侍従武官に
昨夜 夢の中に 坂本龍馬と名乗る男が現れ 自分が日本を守るから
絶対に戦争に勝ちます 皇室は安泰ですと 言うのだが
この男を知っているか?
と聞くのです。
呼ばれた侍従武官は たまたま土佐藩出身でしたから
皇后陛下に その男は 土佐のサムライで明治維新の立役者であることを
知らせるのでした
そうです 白装束の男は 坂本龍馬だったのです。
この時代までは 坂本龍馬を知っているのは一部の土佐藩の人間だけで
皇后陛下も彼の事を知りませんでした
ですから 夢の中で男が 自分は坂本龍馬であると名乗っても
誰だか分からなかったのです。
と言う内容の事が
翌日の東京日日新聞に掲載されるのでした
大々的に 新聞は 坂本龍馬と言う土佐の英雄が皇后陛下の夢に現れ
日本を守ると語ったとと報じたのです。
当時の人々はほとんどが それまで坂本龍馬を知りませんでしたが
この新聞報道のおかげで 坂本龍馬を知ることになるのですが
後日 この夢は本当に皇后陛下が見たものだったのか??
当時 敗戦気分になろうとしていた 日本人の士気を高めるために
明治政府が流した作り話ではと言う説もありますが、
事実なのは 当時の大半の人々は 坂本龍馬の事を知らなかったのです。
今でこそ 坂本龍馬は有名ですが これは
司馬遼太郎の書いた 坂本龍馬の影響ですよね
それが 作り話であったにせよ この新聞報道で 日本人は日本が勝てると
信じ士気が高まったのですから 報道の影響とは大きいですよね。
さあ それでも 気合いだけでは戦争には勝てません
実際 バルティック艦隊は 喜望峰を回りインド洋から日本へ近づこうとしていました。
それで 昨日の203高地の話に戻るのですが
その話は 又明日。