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社長&顧問ブログ

2026.4.23

otegami.com

高光産業株式会社

妹尾八郎です。

 

昨日までは「なぜホームページは見られないのか」という話をしてきましたが、

その答えに対して実際にどう向き合い、

どう解決してきたのかの話にすすみます。

 

これは理論ではなく実践の中から生まれた話です。

 

私は、現在のGmailが一般化するよりも前に、

フリーメールの仕組みを開発しました。

 

その名称が「otegami.com」という、誰にでも親しみやすいドメインです。

 

当時の主流はYahoo!のようなポータルサイトに人を集める形でしたが、

私はそこに大きな違和感を持っていました。

 

ポータルに人が集まっても、中小企業のサイトには人が流れない。

つまり、

本来価値を持つべき企業側にメリットが残らない構造だったのです。

 

そこで発想を根本から変えました。

 

人を集める場所をポータルではなく

「中小企業のサイトそのもの」にすればいい。

 

この考えから生まれたのが、

各企業のサイトからログインしなければ使えないフリーメールの仕組みです。

 

ユーザーはメールを使うたびに必ずその企業サイトを訪れることになる。

つまり「使う」という日常行為そのものが「訪問」になる設計です。

 

この構造により、従来のホームページが抱えていた

“見られない”という問題を一気に解決しました。

待っていても来ないのではなく、使うから必ず来る。

この違いは非常に大きいのです。

 

結果として、この仕組みは広がり、

最大で導入企業200社、登録ユーザー200万人という規模にまで成長しました。

 

ただし、私にとってこれは完成ではなく検証でした。

重要だったのは

「人はなぜ動くのか」「どうすれば継続的にアクセスが生まれるのか」

という本質です。

 

その答えは明確で、

日常的に使う機能を入口にすれば閲覧頻度は飛躍的に高まるということでした。

 

メールは毎日使うものです。

そのたびにサイトに訪れるわけですから、アクセスは自然に積み上がっていきます。

 

これはどんなSEO対策よりも強力です。

検索に依存しないため、確実に訪問が発生するからです。

 

さらにこの仕組みは進化させました。

 

ログイン後の画面を単なるメール機能にするのではなく、

「マイデスクトップ」という個人専用のページとして構築しました。

 

この「マイデスクトップ」は

妹尾八郎が商標登録として権利化している概念であり、

ユーザーごとに最適化された情報や機能を持たせることで、

単なる利用から“自分専用の空間”へと価値を高めました。

 

これによりユーザーは一度だけでなく、繰り返し訪れる理由を持つようになります。

アクセスは偶然ではなく、習慣として生まれるようになったのです。

 

 

本来、これだけの仕組みを開発しようとすれば、多額のコストと時間がかかります。

しかし私は、ある発想によってほとんどコストをかけずにこれを実現しました。

その根本にあるのが、

日頃からお伝えしている「常識にとらわれない」という考え方です。

 

普通であれば

「システムは自社で作るもの」「資金をかけなければできない」

と考えますが、

そこに縛られてしまうと発想は広がりません。

 

この常識を外すことで、全く違うアプローチが見えてきます。

その具体的な方法については、また改めてお話しします。

 

そしてここで重要なのは、この仕組みによって何が起きたかです。

 

単にアクセスが増えただけではありません。

アクセスしてくるのは「必要としている人」なのです。

メールを使う、情報を見る、機能を活用する、

その行動の中で自然と企業に接触していく。

 

つまり企業側にとっても、

本来出会うべきユーザーと接点を持つことができる構造になっていました。

 

閲覧頻度が高まるだけでなく、質の高いアクセスが生まれる。

ここに大きな価値があります。

 

この一連の経験と改良の中から生まれたのが、

進化版である「情報仲介装置」というビジネスモデル特許です。

 

人を集め、動かし、価値に変える仕組みを体系化したものです。

この考え方は様々な分野に応用可能であり、

広告、メディア、販促、人材など、

多くのビジネスモデルを生み出すことができます。

 

そしてこのすべての原点にあるのが、

「中小企業情報協同組合」という発想です。

 

一社単独ではできないことも、仕組みでつながることで大きな力になります。

点ではなく面で捉えることで、初めて新しい価値が生まれるのです。

 

ホームページを単体で考えるのではなく、全体の中で機能させる。

この視点こそが、これからの時代において最も重要になります。

 

ホームページは作るものではなく、使われるものです。

そして使われる仕組みを持った瞬間に、

それは単なる情報発信ではなく“価値を生み出す装置”へと変わります。

 

この発想に気づくかどうかが、これからのビジネスの分岐点になるのです。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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