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社長&顧問ブログ

2022.10.26

かんばん方式産みの親

 

 

高光産業株式会社 妹尾八郎です

 

昨日からの続きです。

 

昨日までは 大学の講義では

学生達に対して

常識には問わられるな 何にでも興味を 持てと

話をしているという話から

 

トヨタかんばん方式の話になってしまいました。

 

かんばん方式は 主にメーカーがその生産方法を如何に合理的にするか

から産まれたビジネスモデルで トヨタ自動車が最初に考えた事から

トヨタかんばん方式が産まれたと言われています。

 

この産みの親が

トヨタ自動車の大野耐一という方でした。

かんばん方式を語る中で“KAIZEN(カイゼン)”と言う言葉は、

今や世界共通語となっています。 この言葉は、トヨタの効率的な生産方式を象徴する言葉で、日本語のままで世界に広がっているのです。

 

このシステムの方法論を確立したのが、大野耐一という方なのです。

彼が産み出したトヨタ生産方式は、生産管理者のバイブル的存在であり、

トヨタ生産方式は全世界で採用され、生産効率向上に役立てられているのです。

大野が書いた本は、1988年に英語版が出版されて以降、さまざまな言語に翻訳され、

世界中に影響を与えているのです。

 

トヨタ生産方式の柱は2本あり、

それは「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」です。

2つの考え方を組み合わせることで、トヨタ生産方式の基本思想である

“徹底的なムダの排除”を実現できるとされています。

 

理論をまとめ上げたのは大野だが、

彼によるとどちらにも発想の源流には先人の言葉と実践があったというのです。

それは、トヨタ自動車の創立者である豊田喜一郎と、その父の発明王、豊田佐吉だと

言われています。

 

トヨタがG1型トラックを世に送り出した翌年の1936年、

生産拡大のため新たに工場の建設に着手するのですが、

設計図を見た喜一郎は、倉庫を図面から取り除くように指示したのです。

 

その訳は部品を保管しておく場所は無駄だというのが理由だったのです。

組み立てるときにちょうど部品が届くようにすれば倉庫は必要としないではないかと

考えたのでした。

それを、ジャスト・イン・タイムという言葉で表現したのです。

この事こそが常識への挑戦だったです。

 

その頃世界を席巻していたのは、フォードが始めた生産方式でした。

ベルトコンベヤーによる流れ作業で効率化を図り、

大量生産してコストダウンを実現していたのです。

部品が順序よく並べられた脇を組み立て台が移動し、作業が進んでいかにも効率的に見えるのですが、

豊田喜一郎はこの世界標準となっていたそのシステムは、まだ完全なものではないと考えたのです。

そして太平洋戦争が終わり、喜一郎は3年でアメリカに追いつくようにとハッパをかけたのです。

そうしなければ、日本の自動車産業は成り立たないと考えたのです。

 

それで大野は工程の抜本的改革に乗り出した。工場内の機械の配置を変え、

スムーズな生産の流れを作り出すことを追求したのである。

熟練工からは反発もあったそうですが、

大野は生産性向上のために常識に囚われずに現場を革新することが必要だと信じ

カイゼンに取り組んだのです。

 

「情報を時間と取引すること。すべての供給業者、提携業者とデジタル取引を使ってサイクルタイムを減らすこと。同様に、すべてのビジネス・プロセスを『ジャスト・イン・タイムのかんばん方式』に転換すること」と

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは自身の著書の中で

かんばん方式に触れているのです。

彼は情報によって時間を短縮するという大野の思想に共鳴し、

デジタル時代のビジネスにも応用可能だと気づいたのでです。

 

まさにトヨタかんばん方式が無ければ マイクロソフトは産まれていなかったのかもしれませんね。

 

トヨタ生産方式で追求されているのは、ムダの排除です。

ムダは無限にあり、ムダを排除すればコストダウンが可能で、ムダを排除していくことで、利益は無限に拡大できるという事で、今も次々に新たな効率向上の試みが続けられているのです。

 

そして この方式は いずれ我々の業界にも出て来ると私は考えたのです。

今までの常識に囚われてはならないと

だからどうするのか???????

 

前置きが長くなりましたが

それで どうするのか???は

 

明日に続く、、、、。。。

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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