EXECUTIVE BLOG
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2020.4.11
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
新しい物流の仕組みを構築するための
今から４０年ほど前の話です。
メーカーを取りまとめるためには 卸業者の合理化を提案しなければならない
事に気が付き その卸業者への提案の為には 小売店の力を借りなければならない
事にも気が付き その小売店の為に できうる限りのお手伝いをさせて
頂く中での システム会社への紹介が昨日までの話でした。
数あるシステム会社の中でも 当時 Ｉ社の気配りと提案力に感激した
その小売店は 小型小売店の成功に向けてシステム開発を行うのでした
その中で 卸店の選定作業も含まれており
卸業者との交渉の中で 消費者の為に 単に値下げして商品供給をしてください
と言うのではなく
本当に 消費者 小売店 卸業者 そしてメーカーもさえ喜ぶ仕組みを
一緒に構築しませんかと 提案させて頂いたのです。
力ずくで値下げ要求はできますが
それでは 無理が生じます
かつて ダイエーの中内さんも スーパーでの価格を下げるために
メーカーにまで乗り込み生産ラインの無駄を指摘して それを改善することで
商品を安く提供できるのではと提案してたそうです。
そこまで 大規模には私も提案はできませんが
卸業者のムダを省き 無駄な在庫を減らすことで経営の効率化が
図れて それにより 小売店への商品供給価格が下げられるのであれば
三方良しになるのです
これに加えて メーカーや更には我々物流業者にとっても良い仕組みとなるので
五方良しとなる夢の仕組みになるのです。
小売店は 商品買い付けの話をメインで進めますが
併せて 物流合理化の提案を私が行う事になったのです。
先日も書きましたが 私一人で この会社に提案に行ったとしても
担当部署のそれまでの常識から 相手にもしてもらえなかったことが
小売店とともに提案に行き 物流合理化の話をすると
責任者の方も耳を傾けることになるのです。
そのために 長い長い道のりを乗り越えて 小売店の役立つことを
続けていたのですから ここで やっと実を結ぶ場を得ることが出来たのでした。
卸業者には 今までの常識では メーカーが それぞれの都合で
商品を納入していたものを 当時では常識外れの考え方で
卸業者からメーカーへ引き取りに行くという提案をしたのです。
もちろん 単に引き取りに行くだけですと トラックの手配だとか
人員のやりくりとかになり
理想の話で終わってしまいます。
それで 弊社の物流を活用して引き取りの受託をさせて頂くことを
提案させて頂くことになるのです。
それでも まだ 問題が残りますね
それは そのコストはどこが出すかと言う問題です。
引き取り物流費まで物流会社に出すのであれば何ら合理化には繋がりません
しかし よくよく考えてみますと
もともとの 物流コストはメーカーが負担しているのです
ですので 卸は引き取りには行くが そのコストはメーカーが負担すれば良いでは
との提案をしたのです。
これには 卸業者も驚きますよね
そんな単純な考え方で 引き取り物流の仕組みが完成するのですから
それに 弊社が引き取りを行い 朝一番で まさにジャストインタイムで
全ての商品が揃うのです。
更に 今までであれば 色んなメーカーが使っている色々な運送業者が
納品に来ていましたから
荷捌場は大混乱してまして 周辺の道路まで違法駐車などで地域住民にも
迷惑が掛かっていたものが
弊社のみのトラックだけで納品されますから 入庫台数も減らせますし
また 同じ会社の運転手同士ですから お互いが協力をしあう事で
荷受け作業までできますので
そこに人員を割いていた卸業者側からすると
かなりの経費削減となるのです。
しかも
必要以上の在庫を持つことが無くなるのです。
これにより 経費も浮くわけですから 小売店への卸単価も無理することなく
下げることが出来るのですから 小売店も喜び消費者も喜ぶことになるのです。
これで卸業者側が 反対するはずもありません
そしてここからが 実務となるのです
いままで このような考えでの物流は行われていなかった時代です
まだまだ 乗り越えなければならない壁があったのです。
その壁とは？？
そして
その壁を
どのように乗り越えて行ったのか？？
その話は
明日に続く、。。
