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社長&顧問ブログ

2026.7.16

手水舎

高光産業株式会社

 

妹尾八郎です。

 

昨日は、

神社の入口で私たちを静かに迎えてくれる

「狛犬」の話しでした。

 

口を開いた阿形と、口を閉じた吽形。

それは、「始まり」と「終わり」を意味し、

人生は勇気を持って一歩を踏み出すことと、

最後まで誠実にやり遂げることの

両方が大切であると教えてくれていました。

 

今日は、

鳥居をくぐった先で、多くの方が最初に立ち寄る

「手水舎」の話に進みます、、。

 

神社へ行くと、柄杓が並び、水が静かに流れている場所があります。

 

まず左手を洗い、次に右手を洗い、左手に水を受けて口をすすぎ、

最後に柄杓の柄を流して元の場所へ戻す。

 

多くの方が、このような作法をご存じでしょう。

しかし、

こう思われたことはありませんか。

 

「どうして手を洗うのでしょう。」

「神社へ入る前に、なぜ口をすすぐのでしょう。」

 

実は、

この作法には二千年以上前から受け継がれてきた

「清め」の思想があります。

 

日本人は昔から、水には心身を清める力があると考えてきました。

 

山から湧き出る清らかな水。川を流れる澄んだ水。雨が大地を潤す水。

水は命を育てるだけでなく、心を静める存在でもありました。

 

そのため、

神様にお会いする前には、まず水で身を清める習慣が生まれたのです。

 

しかし、

本当に洗っているのは手だけなのでしょうか。

私は、そうではないように思います。

 

手についた汚れなら、水で簡単に落とせます。

けれども、心についた汚れは、水だけでは流せません。

 

腹が立ったこと。人をうらやましく思ったこと。失敗して落ち込んだこと。

忙しさに追われ、感謝を忘れてしまったこと。

そんな心の曇りを、一度静かに見つめ直す時間。

それが手水舎なのではないでしょうか。

 

柄杓で水をすくう時、ほんの少し立ち止まります。

水の音に耳を澄ませます。

 

そのひとときだけは、

慌ただしい日常から離れ、自分自身と向き合う時間になります。

 

現代は、とても忙しい時代です。

朝からスマートフォンを開き、仕事に追われ、時間に追われ、

人間関係にも気を遣い、気づけば一日が終わっています。

 

心を整える時間が、どんどん少なくなっています。

 

だからこそ、

神社は私たちに問いかけて来る気がします。

「今日は、どんな心でここへ来ましたか。」

「その心のままで、大切な人と向き合えますか。」

 

手水舎は、

そんな問いに静かに答える場所なのかもしれません。

 

昔から、「言葉には魂が宿る」と考えられてきました。

だからこそ、口をすすぐという作法があります。

 

それは、

単に口の中を清めることではありません。

 

人を傷つける言葉ではなく、人を励ます言葉を話せるように。

愚痴や不満ではなく、感謝の言葉を口にできるように。

 

その願いが込められているように思います。

 

また、手を洗うことにも意味があります。

私たちは毎日、

この手で仕事をし、この手で物を作り、この手で誰かを支えています。

 

だからこそ、

その手が、人を傷つけるためではなく、人を助けるために使われるように。

 

そんな願いも込められているのではないでしょうか?。

 

考えてみれば、「清める」とは、特別なことではありません。

 

朝、部屋を掃除すると気持ちがすっきりする。

机の上を片付けると仕事がはかどる。

靴をそろえると心が落ち着く。

 

身の回りが整うと、不思議と心も整ってきます。

心と行動は、つながっているのです。

 

神社の手水舎は、

そのことを何百年もの間、私たちに教え続けてきました。

 

「まず、自分を整えなさい。」

「整った心で、人と向き合いなさい。」

そんな優しい教えが、水の流れる音とともに聞こえてくるようです。

 

次に神社へお参りされる時には、

ぜひ急がずに手水舎へ立ち寄ってみてください。

静かに流れる水を眺めながら、深呼吸をしてみてください。

「今日は、どんな一日にしたいだろう。」

「今日は、誰に感謝を伝えよう。」

 

そんなことを少し考えるだけで、

お参りの時間はこれまでとは違うものになるはずです。

 

本当に清めるべきものは、手ではありません。

心なのです。

そして、清らかな心で歩き始めた一日は、

きっと昨日よりも穏やかで、温かな一日になることでしょう。

 

明日は、神社の参道を歩く時によく耳にする、

あの言葉 について、、、、

に続く、、、、。

 

高光産業株式会社 公式サイト

https://takamitsu.com/

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