EXECUTIVE BLOG
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2020.4.3
高光産業株式会社 妹尾八郎です
昨日からの続きです
昨日までは
合理化やカイゼンを進めるにあたっては
今までの常識や保守的な考え方の人が居ると
前に進まないと言う話でした。
ここでも 何度も書きましたが
人は 今までどおりが一番楽なんですね
何か 新しい事をしようとすると 必ず まずできない理由を
言い出す人間が居ますね
私は 出来ない話であれば どうすればできるようになるか？を
真っ先に考えてアイデアを出します。
出してみますと それまで散々否定していた人が言う言葉は
「そんなの 誰でも思いつきますよね」 と言うのでいつも
呆れています。
自分で考えることが嫌なのかと思います。
それで 昨日の続きをしなければなりませんが 卸店の合理化の為に
どのような提案をしたのか ですが
その前に
ＮＴＴの総裁が何故 激怒したのか？？ の話をしなければなりませんね
昨日書いたように ＮＴＴは 以前は国営企業で 電電公社と言う名前の企業でした。
完全国営ではありませんが 完全な公共事業態でした。
それまでは
三公社五現業と呼ばれる 公共事業態が存在していたのです
三公社とは 日本専売公社 電電公社 日本国有鉄道で
民営化後は それぞれ 日本たばこ産業 ＮＴＴ ＪＲと
名前を変えるのです。
もうこのことをご存知方も少なくなってきたのでしょうね
中曽根さんが総理大臣の時に 民営化を推進したのです。
五現業については ここでは割愛させて頂きますが
これらの事業は 国が運営するのではなく 民間の力で行ったほうが
サービスの向上にも繋がると言う考えから 民営化にしたのですね。
その時 電電公社からＮＴＴになった時の総裁の話が昨日の話なのです
NTT初代総裁は 以前所属していた造船会社を様々なアイデアを駆使して
業界トップにした方です。
その腕を見込まれてのＮＴＴ総裁就任となったのですが
総裁が ＮＴＴに来てやはり最初に驚いたのが 社内がお役所体質だったことのようです。
役人がすべて悪いわけではないですが 営業努力をしなくても食べていける事から
甘えが存在してたと思います
それで まず最初に 昨日書いたように 小学生からの投書を見せて
電柱の上部の穴から 鳥が落ちないような工事をしろと命じたのですが
あえて やり方はその時指示をしませんでした。
多分 部下の反応を見たかったのだと思います。
すると 案の定 総裁が思っていたような答えが 部下かから返ってきたのです。
部下たちはその時に
そのような工事をするには それなりの部署を設けて 機材人材をそろえなければならず
日本中の電柱すべてとなると 莫大なコストと手間がかかると答えたのです。
それまでの 電電公社時代であれば その考え方が通り 税金からその予算を組み込み
電柱蓋付け部署なるものを作り 新たな人員や設備を用意したと思います。
総裁は 自分が思っていたと通りの答えが返ってきたので あえて激怒したのです。
そのような 返事が来ることは想定していたのです。
役人体質から考えるとそれは仕方ない事なのです
当時の電電公社では
知恵を絞ると言う訓練が出来ていないからです。
総裁は 常識に囚われている部下を見て あえて激怒して見せたのでした。
何か新しい事をしようとすると
出来ない理由をまず述べますし 自分たちの手間が増えることを嫌がる人が
多いのです
そのような 体質に染まっている間は 合理化やカイゼンはできませんね
そのためにはどうすれば良いのか？
大野耐一トヨタ副社長が 出来ない場合は そんなものだと思うのではなく
５回何故？？出来ないのかを考える訓練を徹底的にトヨタ内で行いました
その結果生まれたのが トヨタかんばん方式だったのです。
当時のＮＴＴも 総裁はまず 企業体質を変えなければならないことから
取り組もうと考えたのです
出来ない理由を探すより 出来る仕組みを考えさせる体質作りです
結果
今や ＮＴＴは世界に負けない企業に成長しました。
話は 長くなりましたが
当時
総裁が まったく知恵が出てこない 部下たちに示した方法とは？？
多分
その答えを聞いて 部下たちは 口をあんぐり開けていたと思います。
それから その小さな積み重ねでカイゼンを実施していかれた手腕は
素晴らしいと思います
この話は
明日に続く、。。
